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ゴマダラチョウ Hestina japonica

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ゴマダラチョウ
Hestina japonica

鱗翅目タテハチョウ科。日本各地に普通にみられるチョウの1種で,幼虫食樹であるエノキの近くをよく飛翔する。前翅の開張幅 70mm内外。翅表は暗褐色ないし黒色の地に,大きな白斑が多数ある。裏面も同じ。普通年2化性で,春型と夏型とがある。成虫はクヌギ,カシなどにやってきて,樹液をよく吸う。寒冷地では幼虫の食樹はエゾエノキ。幼虫は頭部に1対の硬い角をもち,オオムラサキの幼虫とよく似るが,中胸と腹部の4,7節に突起をもち,2節の突起を欠くことによって区別される。日本国外では朝鮮半島からヒマラヤにまで分布圏をもっている。

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百科事典マイペディアの解説

ゴマダラチョウ

鱗翅(りんし)目タテハチョウ科の1種。開張70mm内外,黒地に白斑がある。日本全土,朝鮮,中国に分布。幼虫はエノキの葉を食べ,食樹の根ぎわの落葉下で幼虫で越冬。

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世界大百科事典 第2版の解説

ゴマダラチョウ【Hestina japonica】

鱗翅目タテハチョウ科の昆虫(イラスト)。中型種で開張は6.5~8cm。夏・秋型の雄は小さく,春型の雌は大きい。北海道南部以南の各地にふつう。平地に多く,緩やかに軽快に飛ぶ。同じエノキを幼虫の食樹とするオオムラサキがすめない市街地にもまれでない。和名は碁斑の意で,つまり翅が黒地に白い丸紋の多いところからきている。おもに4齢幼虫で落葉の間に入って越冬し,年2回,暖地では3回発生し,樹液などに集まる。春型は5月ころ,夏型は7~8月に現れる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ゴマダラチョウ
ごまだらちょう / 胡麻斑蝶
[学]Hestina japonica

昆虫綱鱗翅(りんし)目タテハチョウ科に属するチョウ。北海道より九州(対馬(つしま)を含む)にかけて分布、北海道では南西部に局部的に産し、まれであるが、以南の地方では九州まで普通にみられる。種子島(たねがしま)、屋久島(やくしま)およびそれ以南の南西諸島には分布しない。外国では朝鮮半島、中国に産し、東アジアの特産種。はねの開張は70ミリメートル内外。はねは白色ないし黄白地の地色に黒色の斑紋(はんもん)があるが、黒色の斑紋の発達程度は雌雄や出現の季節によって変化に富む。寒冷地では年1回の発生(7月)、暖地では年2回(5~6月、7~8月)の発生、部分的な第3化が9、10月に羽化することがある。成虫は林地を飛び樹液に多く集まるが花にはこない。幼虫の食草はニレ科植物のエノキ、エゾエノキなど。越冬態は幼虫である。[白水 隆]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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