サウンドトラック(読み)さうんどとらっく(英語表記)sound track

精選版 日本国語大辞典 「サウンドトラック」の意味・読み・例文・類語

サウンド‐トラック

〘名〙 (sound track) 映画フィルムで、音声、伴奏音楽効果音などを録音、再生する、片側の二ミリメートル幅の帯状部分。音を電気的に光の強弱に変えて録音する光学トラックと、磁気テープに録音する磁気トラックの二種類がある。サントラ。〔モダン用語辞典(1930)〕

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デジタル大辞泉 「サウンドトラック」の意味・読み・例文・類語

サウンドトラック(soundtrack)

映画フィルムの縁にある録音帯。音声・伴奏音楽・効果音などを記録する細い帯状の部分。また、そこに録音されている音楽や音声のこと。さらに、その音を収録してCDなどにしたアルバムのこと。サントラ。

サウンド‐トラック(sound truck)

拡声器のついた)宣伝カー。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「サウンドトラック」の意味・わかりやすい解説

サウンドトラック
さうんどとらっく
sound track

トーキー映画フィルムの端にある録音帯。光学トラックと磁気トラックの2種類がある。光学トラックには、音声信号に応じて帯の面積を変化させる面積式と、帯の濃淡を変える濃淡式(密度式)の別がある。磁気トラックはフィルムの端に磁性粉を塗布したもので、テープレコーダーと同様に音声信号が録音される。光学トラックの再生はエキサイタ・ランプとよばれる光源からの光をトラックに当て、その透過光をホトトランジスタホトダイオードなどで受け、その電流変化を増幅して音声信号を得る。磁気トラックではテープレコーダーと同じく再生ヘッドを用いて音声信号を得る。磁気トラック方式は光学方式よりプリントが複雑であるが、収録が簡単なため8ミリメートル、16ミリメートル、35ミリメートルの各映画フィルムに使用される。光学方式はプリント費が安いこと、再生時の安定性のよいこと、周波数特性が改善されたことなどの理由で、ステレオ効果を重視する映画に採用されている。デジタル技術の発達により、各種のデジタル方式サウンドトラックが使われるようになった。デジタル方式サウンドトラックを含めたサウンドトラックのより詳しい解説については「光学録音」の項目を参照されたい。なお、サウンドトラックは本来は映画用語であるが、映画、テレビゲームソフトなどの作品中の音楽をまとめて収録したアルバムを、サウンドトラックまたは略してサントラとよぶこともある。

[金木利之・吉川昭吉郎]

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