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サハリン島 サハリンとうostrov Sakhalin

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

サハリン島
サハリンとう
ostrov Sakhalin

日本名樺太 (からふと) 。ロシア東部,サハリン州を構成する島。西はタタール海峡によってアジア大陸東岸からへだてられ,南は宗谷海峡をはさんで北海道に相対する。南北約 950km,東西 30~160kmの細長い島で,面積7万 6400km2。北部に北サハリン平野があるほかは大部分が中山性の山地から成り,ポロナイ川とトゥイミ川の河谷をはさんで,東・西サハリン山脈がある。最高峰は東サハリン山脈のロパチン山 (1609m) 。気候は冷涼で,全島森林地帯に入るが,北部にツンドラがみられる。日本では古くは唐太と書き,松前藩がその経営にあたったが,1807年江戸幕府の直轄領となり,09年北蝦夷と公称した。一方ロシアも 17世紀なかば以降この地の探検を行なっており,ロシアの南下に対抗するため日本政府も数回にわたり調査隊を派遣,1809年間宮林蔵によりサハリンが大陸の一部でなく離島であることが確認された。 49年にはロシアの G. I.ネベリスコイも間宮海峡 (タタール海峡) を確認し,サハリンのロシアへの併合を宣言,60年代からはロシアの流刑地として利用された。明治維新後の 69年日本政府は樺太と改称し,翌年樺太開拓使をおいたが,75年樺太・千島交換条約により全島が公式にロシア領となった。その後日露戦争の結果,1905年ポーツマス条約により北緯 50°以南の南樺太が再び日本領となり,07年樺太庁がおかれ,以後南樺太の日本領有が続いたが,第2次世界大戦後,サンフランシスコ講和条約で日本はソ連に対しサハリンにおけるすべての権利,権限,および請求権を放棄した。その後は,千島列島とともに,全島がロシアのサハリン州に編入されている。漁業,木材加工,鉱業 (石油,天然ガス,石炭) などが行われる。州都ユジノサハリンスクのほか,コルサコフホルムスクオハなどの都市がある。北部のオハ沖の大陸棚では 77年以降日本との共同で石油,天然ガスの探鉱,開発が進められている。人口 71万 7500 (1991推計) 。

サハリン島
サハリンとう
Ostrov Sakhalin

ロシアの作家 A.チェーホフの長編ルポルタージュ。 1893~94年発表。 90年チェーホフが約3ヵ月間単身シベリアを横断してサハリン島 (樺太) に旅行したときの記録。調査カードが1万枚以上に及んだと伝えられる膨大な報告書

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