コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

サワラ サワラScomberomorus niphonius

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

サワラ
Scomberomorus niphonius

スズキ目サバ科の海水魚。体は側扁し,かつやや細長い。全長 1m内外。第1,2背鰭をもち,そのうしろに8~9個の離れ鰭がある。側線は波状。体は上方が鉛色,下方は白色で,体側に6列ほどに並んだ暗色の斑点がある。おもに沿岸域の表層にすみ,春から初夏にかけて内湾で産卵する。北海道から南日本,オーストラリアにかけて分布する。近縁種に,歯に細かい鋸歯のあるヨコシマサワラ S. commersonや,体後半に2列に並んだ斑紋をもち,全長 2mに近い大型のウシサワラ S. sinensisなどがある。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について | 情報

朝日新聞掲載「キーワード」の解説

サワラ

サバ科の魚で、東北から東シナ海にかけての日本沿岸に生息する。腹の幅が狭く、「狭腹(さわら)」となったとされる。成長に伴い、サゴシ、サワラと呼び名が変わる出世魚。春から初夏にかけて産卵のため瀬戸内海に入ってくる「瀬戸内海系群」と、これとは別に「東シナ海系群」がある。

(2014-05-20 朝日新聞 朝刊 岡山全県 1地方)

出典|朝日新聞掲載「キーワード」朝日新聞掲載「キーワード」について | 情報

栄養・生化学辞典の解説

サワラ

 [Scomberomorus niphonius].スズキ目サバ科サワラ属の1mになる海産魚.食用にする.

出典|朝倉書店栄養・生化学辞典について | 情報

食の医学館の解説

サワラ

《栄養と働き&調理のポイント》


 サワラは成長とともに名前がかわり、40cmくらいを関西・四国・九州では「サゴシ」、関東では「サゴチ」と呼びます。サワラは成長すると細長い形で全長1mにもなる大型魚。旬(しゅん)は10月から3月くらいまで、4月になると子をもつので味が落ちます。
 駿河湾(するがわん)や西伊豆(にしいず)で秋にとれたサワラを「秋ザワラ」、冬にとれたものを「寒ザワラ」と呼んだりします。
○栄養成分としての働き
 サワラは、カリウムが豊富に含まれているのがポイント。カリウムは塩分の弊害をカバーし、血圧を下げる効果があるため、高血圧を予防します。また心臓機能や筋肉機能の働きを助け、調整します。
 ビタミンB2、Dも含まれています。B2は、粘膜(ねんまく)を保護し、健康な皮膚や髪、爪をつくり、成長をうながします。また、口内炎(こうないえん)や口角炎(こうかくえん)、目の充血といった症状や、肌荒れにも有効。さらに過酸化脂質を分解して動脈硬化、高血圧、脳卒中(のうそっちゅう)などの予防に役立ちます。
 ビタミンDはカルシウムとリンの吸収を高めます。
 新鮮なサワラは刺身にできますが、寄生虫がいることがあるので、要注意です。塩焼き、照り焼き、ホイル焼き、蒸しもの、ムニエル、フライなどの料理に適しています。

出典|小学館食の医学館について | 情報

世界大百科事典 第2版の解説

サワラ

スズキ目サバ科サワラ属に属する海産魚の総称,またはそのうちの1種を指す。サワラの名はこの仲間の腹部が狭いという意の狭腹(さはら)に由来するといわれる。また,しゅんが春なので,魚偏に春をつけ鰆(さわら)と書くようになったという。英名はSpanish mackerelなどといわれ,マグロに近い美味な魚とされる。日本近海にはサワラScomberomorus niphonius(イラスト),ヨコシマサワラS.commerson,ウシサワラS.sinensisの3種がいる。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

サワラの関連キーワードScomberomorus niphoniusアブソリュートリー・ファビュラスシダレイトスギ(垂糸杉)木曽の五木・木曾の五木トガサワラ(栂椹)サワラ(海水魚)糸檜葉・糸桧葉ベニヒ(紅檜)京都のサワラ諏訪瀬水道中之島水道口之島水道木曽の五木ヒヨクヒバウシサワラ比翼檜葉からすみ柿ぶき備後灘ヒムロ

今日のキーワード

優曇華

《〈梵〉udumbaraの音写「優曇波羅」の略。霊瑞、希有と訳す》1㋐インドの想像上の植物。三千年に一度その花の咲くときは転輪聖王が出現するという。㋑きわめてまれなことのたとえ。2 クサカゲロウ類が産...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

サワラの関連情報