サンアンドレアス断層(読み)サンアンドレアスダンソウ(英語表記)San Andreas Fault

デジタル大辞泉 「サンアンドレアス断層」の意味・読み・例文・類語

サンアンドレアス‐だんそう【サンアンドレアス断層】

San Andreas Fault米国の太平洋岸沿いに北北西から南南東に走る長さ1000キロ以上の大断層。断層の西側東側に対して北にずれた右横ずれ断層で、断層運動は今も続いている。トランスフォーム断層一つとされる。

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精選版 日本国語大辞典 「サンアンドレアス断層」の意味・読み・例文・類語

サンアンドレアス‐だんそう【サンアンドレアス断層】

  1. ( サンアンドレアスはSan Andreas ) アメリカ合衆国カリフォルニア州を縦断する大断層。長さは一〇〇〇キロメートル以上におよぶ。

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改訂新版 世界大百科事典 「サンアンドレアス断層」の意味・わかりやすい解説

サン・アンドレアス断層 (サンアンドレアスだんそう)
San Andreas Fault

アメリカ,カリフォルニア州のほぼ全域南北に縦走する,世界でも最も活動的な断層の一つ。北端はメンドシノ岬から南端カリフォルニア湾まで,長さ1400kmに及ぶ。分岐・並走する副断層群を含めて,サン・アンドレアス断層系とも呼ばれる。右横ずれ断層で,断層運動は白亜紀末ころから始まり,最大変位量は500~600kmといわれる。現世には平均2~4cm/年という大きな速度で運動している。1906年のサンフランシスコ地震の際,延長約430kmにわたり,最大約7mに及ぶ断層変位が地表に現れて有名となり,地震発生における弾性反発説や,活断層という概念を生むきっかけになった。その後も地震の際に一部が活動したほか,地震を伴わずに断層運動が常時進行している部分のあることでも著名。アメリカの地震予知観測網の大部分は,この断層系に集中している。近年,この断層はプレート境界をなすトランスフォーム断層であることが知られている。
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百科事典マイペディア 「サンアンドレアス断層」の意味・わかりやすい解説

サン・アンドレアス断層【サンアンドレアスだんそう】

米国,カリフォルニア州にあって海岸とほぼ平行に走る長さ約1400kmの大断層。現在も活動を続け,1906年のサンフランシスコ地震の時に最大7m,1940年の地震の時に最大5mのずれを生じた。地質構造の研究によると,第三紀初めから現在までに560kmずれ動いたという。地震を伴わずに断層運動が常時進行している部分もある。この断層はプレートの境界をなすトランスフォーム断層であることがわかった。
→関連項目世界地溝系断層ミロナイト

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