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ザイツェフ ザイツェフ Zaitsev, Boris Konstantinovich

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ザイツェフ
ザイツェフ
Zaitsev, Boris Konstantinovich

[生]1881.2.10. オリョール
[没]1972.1.22. パリ
ロシアの小説家。鉱山技師の家庭に生れ,モスクワ高等技術学校に入学したが,学生運動に参加したために退学処分を受けた。 1901年頃から作品を書きはじめ,A.チェーホフや A.クプリーンに認められ,作家活動を開始。

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世界大百科事典 第2版の解説

ザイツェフ【Boris Konstantinovich Zaitsev】

1881‐1972
ロシアの小説家。オリョールの鉱山技師の子。チェーホフ,コロレンコに認められ,1901年短編小説《途上にて》で文壇に登場し,《アグラフェーナ》(1908),《遠い国》(1913),《青い星》(1918)など,チェーホフ風の抒情的印象主義的な中・長編小説で世紀初頭のロシアの“若い”文学の代表者となった。21年非プロレタリア文学派の〈全ロシア作家同盟〉の議長に選ばれたが,22年に亡命,24年以後パリに住んで長編小説《黄金の模様》(1926),《パッシーの家》(1935)や,《グレープの旅》(1937)にはじまる自伝小説四部作,ツルゲーネフやチェーホフの伝記などを書いた。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ザイツェフ
ざいつぇふ
Борис Константинович Зайцев Boris Konstantinovich Zaytsev
(1881―1972)

ロシアの作家。オリョール市の鉱山技師の家庭に生まれる。ペテルブルグ鉱山学校、モスクワ大学法学部をいずれも中退して文学に専念。アンドレーエフブーニンベレサーエフらの文学サークル水曜日」に出入りし、1901年より作品を発表。06年最初の短編集を発表。22年病気療養のための国外移住を許され、初めベルリンイタリアに、24年からパリに定住、事実上の亡命生活に入る。26年ベルリンで6巻の作品集を出すが、その芸術の開花と深化はむしろ亡命後に属する。短編に巧みで、『遠い国』(1913)などの長編でも劇的要素は最小限に切り詰められ、生活の背後の深い叙情と宗教的神秘性を水彩画風なわずかな筆致で浮かび上がらせる手法は、チェーホフの印象主義をつきつめたものといえる。自伝的四部作『グレープの旅』(1937~53)のほか、ツルゲーネフ、チェーホフらに関する評伝も高い評価を得ている。[青山太郎]

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