シエンフエゴス(英語表記)Cienfuegos

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「シエンフエゴス」の解説

シエンフエゴス
Cienfuegos

キューバ中西部の都市。首都ハバナの南東約 230km,カリブ海の遮蔽されたシエンフエゴス湾に臨む港湾都市。 1494年コロンブスが訪れたが,スペイン人が定住するようになったのは 1738年以降で,1745年には海賊に備えて湾口に要塞が築かれた。しかし実質的には町は 1819年フランス人によって建設され,1825年ハリケーンで破壊されたが,再建。キューバで最も豊かな近代都市の一つで,肥沃な農業地帯の中心地として,サトウキビコーヒータバコ,ヘネケン (繊維原料) ,米,果実,家畜などの集散が行なわれ,製糖,コーヒー,たばこ,蒸留酒,魚缶詰などの工業がある。港はキューバの主要港の一つで,砂糖,糖蜜などを積み出す。鉄道,道路,空路により国内各地と連絡。新古典主義様式の建築と近代建築様式が融合した町並みは,2005年シエンフエゴスの都市歴史地区として世界遺産の文化遺産に登録された。人口 11万 9300 (1989推計) 。

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日本大百科全書(ニッポニカ)「シエンフエゴス」の解説

シエンフエゴス
しえんふえごす
Cienfuegos

西インド諸島、キューバ中央部南岸に位置する港湾都市。シエンフエゴス州の州都。人口15万8384(1999)、15万2040(2019推計)。カリブ海に面し、町の大部分はハグア湾に突き出た半島に広がる。18世紀なかばにスペイン式の砦(とりで)が築かれ、1830年代に都市が建設された。現在は粗糖をはじめコーヒー、タバコ、皮革などの積出し港として知られ、関連産業が立地する工業地域でもある。1979年に日本企業による火力発電プラントが完成した。

[栗原尚子]

 2005年に旧市街が、シエンフエゴスの都市歴史地区として世界遺産の文化遺産(世界文化遺産)に登録された。

[編集部]

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デジタル大辞泉「シエンフエゴス」の解説

シエンフエゴス(Cienfuegos)

キューバ中部南岸、シエンフエゴス州の都市。同州の州都。首都ハバナの南東約250キロメートルに位置し、シエンフエゴス湾に面する。19世紀前半に建設され、砂糖・タバコ・コーヒーの積出港として発展。フランス人が多く入植し、新古典主義様式や折衷様式建造物が混在した独特な街並みとなった。2005年に「シエンフエゴスの都市歴史地区」の名称で世界遺産(文化遺産)に登録された。シエンフエーゴス。

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百科事典マイペディア「シエンフエゴス」の解説

シエンフエゴス

キューバ中南部の港湾都市。カリブ海に臨む天然の良港で,砂糖の輸出港,漁港として知られる一方軍港でもあり,工業化が進んでいる。16世紀初めに創設。14万7000人(2012)。歴史地区には,政府宮殿(市庁舎),フェラール宮殿,サン・ロレンソ学校などの建造物が残されている。2005年世界文化遺産に登録。

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世界大百科事典 第2版「シエンフエゴス」の解説

シエンフエゴス【Cienfuegos】

キューバの中央南部にある港湾都市で同名州の州都。人口13万2038(1994)。19世紀初めに建設された比較的新しい土地で,カリブ海に面したハグア湾(シエンフエゴス湾)と呼ばれる細長い湾の奥に位置し,天然の良港をもっている。砂糖の輸出港や漁港として有名であるが,軍港として軍事的にも重要な港とみなされている。【加茂 雄三】

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