シオン(読み)しおん

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

シオン(エルサレム)
しおん
iyynヘブライ語
sinギリシア語

元来、エブス人の町エルサレムの南東の丘をさしたが、ダビデ(前10世紀)が同市をエブス人から奪取し、王都と定めてから(『旧約聖書』「サムエル記」下5章7節)、シオンはイスラエル民族の宗教的中心となり、やがて全市の総称として「神の都」を意味するようになった(『旧約聖書』「詩篇(しへん)」48篇2節、69篇35節など)。また詩文中の「シオンの娘」はエルサレムの住民をさす(「イザヤ書」37章22節ほか)。『新約聖書』では、シオンは天における神の都を意味する(「ヨハネ黙示録」14章1節)。[定形日佐雄]

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