シオン(スイス)(読み)しおん(英語表記)Sion

日本大百科全書(ニッポニカ) 「シオン(スイス)」の意味・わかりやすい解説

シオン(スイス)
しおん
Sion

スイス南西部、バレー州州都。人口2万7471(2001)。ローヌ川の河谷中央部右岸、標高510メートルの地に位置する。南のペンニン(ワリス)・アルプスから張り出した岩層ペンニンデッケンの残存部であるバレール、トゥルビヨンの二つの丘の山麓(さんろく)をシオンヌ川が流れ、旧市街はその扇状地上にのっている。1830年以降、城壁、塔、門が取り払われて、市域は扇状地からローヌ谷底平野の安全な部分に拡大。政治・商業都市の性格が強いが近年は工業もおこり人口が急増し、1960年以降の20年間で40%も増えた。バレールの丘にはノートル・ダム・ド・バレール聖堂(シオン城)がある。

[前島郁雄]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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