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シュタール シュタール Stahl, Friedrich Julius

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

シュタール
シュタール
Stahl, Friedrich Julius

[生]1802.1.16. ミュンヘン
[没]1861.8.10. バート・ブリュッケノウ
ドイツの政治哲学者,政治家。プロシア保守主義の代表的な思想家。当初 Julius Golsonという名のユダヤ教徒だったが 1819年にルター派に改宗し改姓,同化した。ウュルツブルク大学,エアランゲン大学,ベルリン大学などの教授を歴任する。

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シュタール
シュタール
Stahl, Georg Ernst

[生]1660.10.21. フランコニア,アンスバハ
[没]1734.5.14. ベルリン
ドイツの化学者,医者。イェナ大学で医学を修め,ワイマール公侍医 (1687) ,ハレ大学の医学,植物学,生理学,薬学教授 (94) 。プロシア王の侍医となってベルリンに定住 (1716) 。師 J.ベッヒャーの思想を発展させ,初めて包括的な燃焼理論「フロギストン説」を打立て,酸,塩基,塩の区別を確立して,その後の化学思想に深い影響を与えた。

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シュタール
シュタール
Stahl, Hermann

[生]1908
ドイツの小説家,詩人,画家,舞台装置家。小説『オデュッセウスの帰郷』 Die Heimkehr des Odysseus (1940) など。

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百科事典マイペディアの解説

シュタール

ドイツの医学者,化学者。ワイマール侯侍医(1687年),ハレ大学教授(1694年),プロイセン王侍医(1716年)を歴任。生命の究極原因アニマ〉によりあらゆる生理・病理現象を説明する一種の生気論を唱え,またJ.J.ベッヒャー〔1635-1682〕の考えを受け継ぎフロギストン説をうちたてた。

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世界大百科事典 第2版の解説

シュタール【Friedrich Julius Stahl】

1802‐61
ドイツの法哲学者,政治家。はじめゴルゾーンJulius Golsonといったが,1819年ユダヤ教からルター派に改宗するとともに改姓した。27年からミュンヘン大学私講師,ビュルツブルクエルランゲン各大学の教授を歴任し,40年以降ベルリン大学教授。主著は《法哲学》2巻(1830‐37)。シェリングの影響を受け,自然法理論などの合理主義的思考を排して,非合理主義哲学,キリスト教的世界観にもとづく国家理論を展開した。

シュタール【Georg Ernst Stahl】

1660‐1734
ドイツの医者。イェーナ大学で医学,化学を学び,同校講師を経てハレ大学教授となり,生理学,病理学,薬物学,植物学を教え,晩年をベルリンの宮廷医として送った。生気論派の彼は,機械論派のF.ホフマン物理化学折衷派のH.ブールハーフェとともに,体系医学派の3大家といわれる。彼のアニミスムス(精神論)によれば,アニマは感覚,運動,栄養摂取,排出など,あらゆる生活現象の本源で,外的有害要素に対するアニマの反応が疾病であり,この力を補うことを治療方針とした。

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大辞林 第三版の解説

シュタール【Stahl】

〔Friedrich Julius S.〕 (1802~1861) ドイツの政治学者・政治家。キリスト教国家観に基づく国家理論を展開し、プロイセン保守主義に理論的基盤を与えた。著「法哲学」など。
〔Georg Ernst S.〕 (1660~1734) ドイツの医学者・化学者。精神をあらゆる生理病理現象の本源とし、唯物論に対抗して生命の思想を主張、またフロギストン説を唱えた。

出典|三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

シュタール
しゅたーる
Georg Ernst Stahl
(1660―1734)

ドイツの医学者、化学者。プロテスタントの牧師の子としてアンスバハに生まれる。イエナ大学で医学を修めたのち、ワイマール侯侍医、ハレ大学教授(1694)を経て、プロイセン宮廷医(1715)となる。『真正医学論』(1707)や『硫黄(いおう)についての論争』(1718)など多数の著作を発表した。
 医学理論において、生物と無生物とを峻別(しゅんべつ)し、前者にはその活性原理である非物質の理性的「アニマ」が存在し、生命諸活動を統轄するというアニミズムを唱えた。疾病はこのアニマの誤謬(ごびゅう)や外部からの阻害から生じ、治療はアニマによる自然的過程を援助することにあり、医化学を否定して瀉血(しゃけつ)などの排出療法を旨とした。このアニミズムは当時の機械論的趨勢(すうせい)に対する反動であったが、18世紀後半の生気論の台頭の先鞭(せんべん)となった。
 化学における彼の影響は著大であった。冶金(やきん)や硫酸製造が重要産業であったこの時代には古代以来の四元素説は不十分なものとなっていた。シュタールはベッヒャーの色や可燃性の原質「油性の土」をフロギストン(燃素)と改名し、燃焼とは可燃物中のそれが空気中に逸出する過程であるとした。金属や硫黄、木は燃焼するとそれぞれフロギストンおよび金属灰、煙霧(水と結合して硫酸になる)、灰を生成する。植物は空気中のフロギストンを吸収してそれに富み、金属灰は木炭からそれを得て金属となる。フロギストン自体は単独では存在せず、直接の知覚はできないとした。また、定量的不整合、性質を担う元素という古い思考様式などの弱点をもっていた。しかし、酸素などの気体の知られていなかった当時、酸化現象一般をフロギストンという物質の移動によって統一的に理解した理論は化学者の支持を受け、18世紀末にラボアジエによってとどめを刺されるまで一時代を画した。[肱岡義人]
『川喜田愛郎著『近代医学の史的基盤 上』(1977・岩波書店) ▽島尾永康著『物質理論の探求』(岩波新書)』

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世界大百科事典内のシュタールの言及

【法治国家】より

…やがて法治国家の観念の重点は,国家作用の目的よりはむしろその手段方法におかれるようになった。そこではフリードリヒ・ユリウス・シュタールFriedrich Julius Stahlの述べるところが,注目される。彼によれば,〈国家は法治国家たるべきだ。…

【化学】より

…1669年ベッヒャーJohan Joachim Becher(1635‐82)は,古代ギリシア時代から漠然と考えられていた可燃性の本体に〈油性の土〉という名を与えた。この考え方をさらに推し進めたG.E.シュタールは,可燃性の本体を〈点火する〉という意味のギリシア語にちなんで〈フロギストンphlogiston〉と命名した。フロギストン説によると,燃焼は可燃性物質からのフロギストンの放出であった。…

【フロギストン説】より

…金属は主としてこうした3種の〈土〉の変成過程のなかで完成されていく,という錬金術の発想が背景となっている。 同じ背景のもとに,G.E.シュタールは,金属の煆焼(かしよう)(灰化)とその再生という錬金術上の問題に,ベッヒャーの〈油性の土〉説を応用しようと試み,フロギストン説を立てた。 すなわち,煆焼とは金属内に含まれるフロギストンの解離であり,それにフロギストンを与える(現代流にいえば還元である)と灰化金属(金属酸化物)は再生する。…

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