法哲学(読み)ほうてつがく(英語表記)Rechtsphilosophie; legal philosophy; jurisprudence

  • ほうてつがく ハフ‥
  • ほうてつがく〔ハフ〕

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

法に関する原理的・基本的問題を研究する学問分野。研究対象の面からいえば広義法学の一分野であり,研究方法の面からみれば哲学の一特殊分野に属する学問。法律哲学法理学とも呼ばれる。ギリシア時代のソフィストたちに始り,19世紀のカントおよびヘーゲルの法哲学にいたるまでは,政治学,倫理学,哲学,神学の一分野とみなされていたが,ドイツの一般法学が転換の契機となり,法解釈学者が固有の法哲学の確立を目指した。 20世紀に入って新カント学派の R.シュタムラーの批判的法哲学が現代法哲学隆盛の先駆的役割を果し,現在では,哲学の動向に歩調を合せて多彩な様相を呈している。その主要な課題としては,法の概念規定,法学上の諸概念,諸原理の検討,法の理念正義に関する考察 (法価値論) ,法学方法論などがある。

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百科事典マイペディアの解説

法の本質・目的・理念や法学の方法などを考究する学問。法理学とも。正義とは何か,国家とは何か,悪法も法であるか,道徳と法,法と強制,自然法思想,法規範と事実の関係,法と言語などを対象とする。

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世界大百科事典 第2版の解説

哲学(倫理学および社会哲学の一部を含む)と法学との双方にまたがる学科。〈法(律)哲学〉という表現はドイツ語のRechtsphilosophieに由来する。イギリスにおいては,19世紀中葉以来,法に関する理論的な研究がjurisprudence(〈法理学〉)という名称のもとに行われてきた。J.オースティンH.J.S.メーンとする法理学の伝統は,アメリカにおいても,20世紀の初頭以来,R.パウンドなどによって受け継がれてきた。

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精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙 法および法現象の哲学的考察を行なう学問。法の基礎概念の分析や法の存立の根拠、法世界の構造・性質、他の文化領域との関連、法の究極価値などの考察を基本的な任務とする。法律哲学。法理学。

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