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シュトラスブルガー Strasburger, Eduard Adolf

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

シュトラスブルガー
Strasburger, Eduard Adolf

[生]1844.2.1. ワルシャワ
[没]1912.5.18. ボン
ドイツの植物学者,細胞学者。パリ,ボン,イェナ各大学に学び,1866年イェナ大学で学位取得。ワルシャワ大学 (1868) ,イェナ大学 (69~80) を経て,ボン大学の教授となって (80~1912) ,同大学を細胞学研究の世界的な中心地に育て上げた。植物解剖学,細胞学で幾多の業績を残している。裸子植物,被子植物の両方で胚嚢を発見。被子植物での重複受精を観察。裸子植物の発生過程を研究して,細胞分裂や核分裂が起るのを見つけ,さらに染色体が縦裂することによってその数を増すことを明らかにした。これらの研究成果を盛込んで『細胞の形成と細胞分裂』 Über Zellbildung und Zelltheilung (初版 1876) を書いて,その第3版で,細胞核は既存の細胞核の分裂によってのみ形成されるという細胞学の基本原則を打立てた (80) 。 84年には受精の観察に基づいて,遺伝の機構が細胞核に存在することを示す。 88年生殖細胞形成の際の細胞分裂では染色体の数が半減することを明らかにした。これら一連の発見は,細胞核および染色体が遺伝の機構をになっていることを示唆するものであり,遺伝学の形成に決定的な影響を与えることとなった。植物学者たちとの共著『植物学教科書』 Lehrbuch der Botanik (94) は,版を重ね,また各国語に訳されて,植物学の標準的教科書として広く読まれた。

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デジタル大辞泉の解説

シュトラスブルガー(Eduard Strasburger)

[1844~1912]ドイツの植物学者。ポーランドの生まれ。植物の受精・生殖器官・細胞分裂に関する研究に功績。著「受精及び細胞分裂」。

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百科事典マイペディアの解説

シュトラスブルガー

ドイツの細胞学者。ボンおよびイェーナ大学で学び,のちボン大学教授となる。植物細胞の核分裂を研究し,染色体の縦裂,種によって染色体数が一定であることなどを観察,有糸分裂減数分裂の過程を明らかにした。
→関連項目藤井健次郎

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世界大百科事典 第2版の解説

シュトラスブルガー【Eduard Strasburger】

1844‐1912
ドイツの植物細胞学者,イェーナ大学,ボン大学教授。種子植物における受精を明らかにし(1877),ファン・ベネーデンE.van Beneden(1883),ギニャールL.Guignard(1889)とともに減数分裂を発見(1888),植物の発生学に大きく寄与。また染色体の詳細な研究を数多く発表して,生殖における染色体の行動を定式化し,細胞遺伝学の基礎をきずき,ドイツ細胞学の権威を世界的に高めた。日本の細胞学,遺伝学は彼の影響をつよく受けている。

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大辞林 第三版の解説

シュトラスブルガー【Eduard Adolf Strasburger】

1844~1912) ドイツの植物学者。植物の受精過程を解明。有糸分裂・減数分裂を明示、遺伝物質が核にあることを予言した。著「植物学教科書」は各国で広く使用された。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

シュトラスブルガー
しゅとらすぶるがー
Eduard Strasburger
(1844―1912)

ドイツの植物細胞学者。ボンとイエナの大学で学び、イエナ大学教授を経てボン大学教授。種子植物における受精過程を研究し、ベネデン、ギニャールJean-Louis-Lon Guignard(1852―1928)と前後して減数分裂を発見し(1888)、植物の発生学を開拓した。また有糸分裂と染色体の詳細な研究を多数発表して、生殖における染色体の行動を明らかにした。これはメンデルの法則の再発見(1900)の条件をつくり、細胞遺伝学の基礎を固めたものであり、ドイツ細胞学の権威を世界に確立した。日本では藤井健次郎が彼に師事してその学風を移入し、日本の細胞学、遺伝学の性格づけに大きく影響した。専門書『ber Zellbildung und Zellteilung』(1875)などのほか、教科書『Lehrbuch der Botanik』(1894)は広く読まれた。[佐藤七郎]

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