藤井健次郎(読み)フジイケンジロウ

デジタル大辞泉 「藤井健次郎」の意味・読み・例文・類語

ふじい‐けんじろう〔ふぢゐケンジラウ〕【藤井健次郎】

[1866~1952]植物学者。金沢の生まれ。東大教授。染色体二重螺旋らせん構造を発見するなど、細胞遺伝学多く業績がある。国際細胞学雑誌「キトロギア」を創刊文化勲章受章。

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精選版 日本国語大辞典 「藤井健次郎」の意味・読み・例文・類語

ふじい‐けんじろう【藤井健次郎】

  1. 植物学者。石川県出身植物形態学、植物細胞学などを研究東京帝国大学日本最初遺伝学講座を開いた。文化勲章受章。国際細胞学雑誌「キトロギア」を創刊。慶応二~昭和二七年(一八六六‐一九五二

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「藤井健次郎」の意味・わかりやすい解説

藤井健次郎
ふじいけんじろう
(1866―1952)

植物学者。金沢市生まれ。1892年(明治25)帝国大学理科大学植物学科を卒業、大学院を経て助手ドイツに留学して、3年間シュトラスブルガーにつき植物形態学、細胞学を学んだ。留学中の1902年(明治35)助教授に昇任。帰国後、裸子植物の精子植物化石の研究に従事し、1911年教授となった。1918年(大正7)遺伝学講座創設とともにその担当となり、染色体に螺旋(らせん)構造を発見し、染色体の構造について説を唱え、また遺伝子実体としてのDNAの化学的究明の必要を示唆した。優れた着眼によって多くの門下を養成し、日本の細胞遺伝学の水準を高めるのに寄与した。1929年(昭和4)国際細胞学雑誌『キトロギア』Cytologiaを創刊。1950年(昭和25)文化勲章を受けた。

[佐藤七郎]

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20世紀日本人名事典 「藤井健次郎」の解説

藤井 健次郎
フジイ ケンジロウ

明治〜昭和期の細胞遺伝学者 東京帝国大学名誉教授



生年
慶応2年10月5日(1866年)

没年
昭和27(1952)年1月11日

出生地
加賀国金沢(石川県金沢市)

学歴〔年〕
東京帝大理科大学植物学科〔明治25年〕卒

学位〔年〕
理学博士〔大正2年〕

主な受賞名〔年〕
文化勲章〔昭和25年〕,文化功労者(第1回)〔昭和26年〕

経歴
明治28年東京帝大助手。34年ヨーロッパへ留学、ドイツではシュトラスブルガーに植物細胞学、ゲーベルに植物形態学を、またイギリスではスコットやワイスに植物解剖学、植物化石学などを学ぶ。38年帰国し東京帝大助教授、44年教授に就任。大正7年日本で初めての遺伝学講座を担当、細胞遺伝学の発展に貢献した。染色体らせん説を唱え、また“遺伝子”の命名者でもある。昭和2年定年退官し名誉教授。4年欧文の細胞学雑誌「キトロギア(Cytologia)」を創刊し、編集主幹として活躍した。著書に「博物学教科書」「中等教育植物学教科書」「輓近細胞学の進歩と其研究方法」など。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「藤井健次郎」の解説

藤井健次郎 ふじい-けんじろう

1866-1952 明治-昭和時代の植物学者,遺伝学者。
慶応2年10月5日生まれ。明治43年東京帝大教授。大正7年日本最初の遺伝学講座を担当した。「遺伝子」の命名者で,染色体のらせん構造を発見。昭和4年国際細胞学雑誌「キトロギア」を創刊。25年文化勲章。昭和27年1月11日死去。85歳。加賀(石川県)出身。帝国大学卒。

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百科事典マイペディア 「藤井健次郎」の意味・わかりやすい解説

藤井健次郎【ふじいけんじろう】

植物細胞遺伝学者。石川県生れ。東大植物卒。ドイツに留学し,シュトラスブルガーに植物形態学,細胞学を学ぶ。のち東大教授として,新設の遺伝学講座を担当。遺伝学・細胞学の発展に寄与し,細胞学雑誌《キトロギア(Cytologia)》を創刊した。1950年文化勲章。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「藤井健次郎」の意味・わかりやすい解説

藤井健次郎
ふじいけんじろう

[生]慶応2(1866).10.5. 石川
[没]1952.1.11. 東京
植物学者,遺伝学者。東京帝国大学植物学科卒業 (1892) 。ボン大学に留学し,東京帝国大学教授 (1918) 。遺伝学講座を新設。染色体の螺旋構造の発見,研究で知られる。国際的な専門誌"CYTOLOGIA"を創刊した功績も大きい。 1950年文化勲章受章。

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367日誕生日大事典 「藤井健次郎」の解説

藤井 健次郎 (ふじい けんじろう)

生年月日:1866年10月5日
明治時代-昭和時代の植物学者。東京帝国大学教授
1952年没

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