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シラネアオイ

百科事典マイペディアの解説

シラネアオイ

北海道,本州中北部の深山の林内にはえるシラネアオイ科多年草。茎は高さ15〜50cm,やや太く,上方に2枚のがつく。葉は掌状に中裂し,幅10〜20cm。花は初夏,茎頂に1個つき,径5〜10cm,淡青紫色の萼片が4枚あって美しい。

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世界大百科事典 第2版の解説

シラネアオイ【Glaucidium palmatum Sieb.et Zucc.】

1種1属1科の,日本に固有な植物で,シラネアオイ科に分類される(イラスト)。中部以北の雪の多い地方の林の縁や中,また雪渓雪田のそばなどにも生える。ふつう高さ15~40cm,花後は伸長して60cmに達する。根茎は横にはい,花茎には2~4枚の茎葉と,基部にはふつう1枚の根生葉がある。根生葉は長い葉柄をもち,葉身は大きく,5~11中裂し,鋭い鋸歯がある。茎葉は小さく,葉柄も短く,上部のものはほとんど無柄となり,しばしば分裂しない。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

シラネアオイ
しらねあおい / 白根葵
[学]Glaucidium palmatum Sieb. et Zucc.

シラネアオイ科の多年草。1属1種のみからなる、代表的な日本の特産植物である。地下茎は太く横にはう。茎は高さ20~50センチメートル、基部には鱗片(りんぺん)状に退化した葉がある。葉は円腎(えんじん)形で、5~11中裂し、先は鋭くとがる。5~8月、淡紫色で径約10センチメートルの大きな花を開く。花弁はなく、花弁状の萼片(がくへん)が4枚ある。果実は扁平(へんぺい)でやや四角形の袋果で、広い翼をもつ種子が多数ある。山地の林縁や草原に生え、中部地方以北の本州から北海道の日本海側多雪地に分布する。日光の白根山に多くみられ、花がアオイの花に似ているので、この名がある。本種はこれまでキンポウゲ科に属するものと考えられてきたが、果実の裂開の仕方や雄しべのでき方などに他ではみられない特徴があり、独立した科に所属することが最近明らかにされた。[門田裕一]

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