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シリアゲムシ

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百科事典マイペディアの解説

シリアゲムシ

長翅(ちょうし)目シリアゲムシ科の昆虫,または長翅目の総称。前者は体長15mm内外,黒色,翅はあめ色で半透明,黒斑がある。北海道を除く日本に分布,初夏に林間に多い。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

シリアゲムシ
しりあげむし / 挙尾虫
scorpion fly

昆虫綱シリアゲムシ目シリアゲムシ科Panorpidaeの総称。この仲間は長翅(ちょうし)類(目)とよばれることもある。雄の生殖節は太くなって、その末端に1対のとがったはさみ状の突起があり、いつも腹端部を背方にあげている。腹を背方へ曲げ、とがったはさみで攻撃するようすはサソリを連想させるので、ヨーロッパやアメリカではサソリムシとよばれる。旧北区、新北区、東洋区に広く分布し、200近くの種類が知られ、日本には約30種が生息する。体長は10~40ミリメートル。体は黄緑色、褐色、黒色などで、はねに帯状や点状の斑紋(はんもん)をもつものが多い。口はそしゃく型であるが小さく、吻(ふん)状に長く伸びた頭の先端につき、4枚のはねはほとんど同形で長く、脚(あし)は細長い。[宮本正一]

生態

幼虫は鱗翅(りんし)類やハバチ類のものに似ていて、地中で生活し、地表の昆虫の死体や有機物などを頭だけ出して食べる。1年に1回発生するものが多いが、2回発生するものもある。いずれの場合でも前蛹(ぜんよう)の状態で地中で冬を越す。交尾のとき雄は第3腹節の背側にある突起で、雌の一方のはねの前縁をつかまえ、安定した交尾姿勢を保つのに使う。
 シリアゲムシPanorpa japonicaは分布の広いもっとも普通の種類で、春型の体は黒色、夏型では黄褐色から赤褐色。体長20ミリメートル余りで、翅端と縁紋部に幅の広い横帯が発達し、ほかに不規則な小斑がある。本州、四国、九州の低山帯あるいは山麓(さんろく)に近い所に多く、林辺の下草上に現れる。1年に2回発生する。[宮本正一]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
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