シルクスクリーン印刷(読み)シルクスクリーンインサツ(その他表記)silk screen printing

デジタル大辞泉 「シルクスクリーン印刷」の意味・読み・例文・類語

シルクスクリーン‐いんさつ【シルクスクリーン印刷】

スクリーン印刷

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精選版 日本国語大辞典 「シルクスクリーン印刷」の意味・読み・例文・類語

シルクスクリーン‐いんさつ【シルクスクリーン印刷】

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] silk-screen printing の訳語 ) =スクリーンいんさつ(━印刷)〔実用印刷技術(1957)〕

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改訂新版 世界大百科事典 「シルクスクリーン印刷」の意味・わかりやすい解説

シルクスクリーン印刷 (シルクスクリーンいんさつ)
silk screen printing

型紙を利用する印刷法。印刷しようとする模様を切り抜いて型紙(ステンシル)を作り,枠に張った絹布に固定し,裏側からインキを押し出して紙その他の物質に印刷する。現在では絹布に限らず合成繊維,あるいは金属線を使うことも多いので単にスクリーン印刷screen printing,プロセス印刷process printingともいう。インキを押し出すにはスクイージーというゴム製のへら状のものを使用するので,自動化された印刷機でも印刷速度はあまり速くないが,平面曲面をとわず,また紙以外の物質,例えばプラスチック布地,不織布,金属,ガラスなどにもきれいに印刷できる。

 製版法,つまり型の作り方には手工的方法と写真製版法とがある。前者には美濃原紙や特殊フィルムを切り抜くカッチング法と,スクリーン面に挿画するブロックアウト法(挿画法),後者にはスクリーンに直接感光液を塗布してポジチブから焼きつける方法と,カーボンチッシュ(ピグメントペーパー)に画像を作っておきスクリーンに転写する方法とがある。シルクスクリーン印刷は厚いインキ膜を作るから,乾燥装置,乾燥方法が一般印刷に比べ大仕掛けになるが,印刷物は強い表現をあたえる。したがって紙への印刷では小さい字を使わないポスター,それも少量部数のものに最適である。紙以外の物質への印刷ではガラスのコップ,プラスチックの容器,コンデンサーや抵抗,回路などの電気部品への印刷に利用されている。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シルクスクリーン印刷」の意味・わかりやすい解説

シルクスクリーン印刷
シルクスクリーンいんさつ
silk-screen printing

孔版印刷の一種。シルクプロセス印刷ともいう。謄写版に類似するが,原紙の代りに布目のあらい絹布を枠に張付け,線画の部分以外をおおってその上からインキを押出して刷る。製版には紙やフィルムを切抜いて張付けたり,油墨やにかわなどを使って線画の部分以外を塗りつぶしたり,また特殊な写真処理によって絹布上に画像をつくる方法などがある。アメリカの J.ビルウォースが 1918年頃に発明。紙以外のものにも印刷でき,単純明快なフォルムの表現に適するので,立看板,ポスター,絵画などの印刷に使用され,60年代以降は作品としての価値が高まり,セリグラフィー serigraphyと呼ばれる現代版画の代表的な技法の1つとなった。

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百科事典マイペディア 「シルクスクリーン印刷」の意味・わかりやすい解説

シルクスクリーン印刷【シルクスクリーンいんさつ】

孔版印刷の一種。目のあらい絹布をわくに張り,印刷しない部分を膠(にかわ)や型紙でおおって,その上からゴムローラーでインキを押し出す。インキを厚く盛れるため色調や画線が強調されるのが特徴。紙以外のものにも印刷でき,立看板のような大きなものを刷れ,芸術作品にも応用される。最近ではインキを厚く盛れることから各種の点字印刷にも用いられている。現在では絹布に限らず合成繊維や金属線を使うことも多いので,単にスクリーン印刷,プロセス印刷ともいう。

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世界大百科事典(旧版)内のシルクスクリーン印刷の言及

【印刷】より

… 孔版は,型染の原理と同じく,ステンシル(型紙)を枠に張りインキを押し出して型通りの模様を紙に移す方法である。謄写版シルクスクリーン印刷がこれに属する。謄写版はアメリカのT.エジソンが19世紀末に発明したが,日本の堀井新治郎が蠟引き紙に鉄筆で穴あけする方法を発明して以来,事務印刷として重宝がられた。…

※「シルクスクリーン印刷」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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