シンクタンク

百科事典マイペディア 「シンクタンク」の意味・わかりやすい解説

シンクタンク

頭脳集団などと訳す。各分野の専門家を広く集めた高度な研究組織。企業や政府機関などの依頼により,現状分析,未来予測,技術開発などを行い,経営戦略政策決定に必要な知識や情報を提供する。特定の組織に従属しない独立の組織であること,多くの専門分野にわたる知識の総合化,システム化を行うこと,長期的視野に立つ未来指向型であることなどが特徴。米国ではバッテル研究所,スタンフォード研究所ランドなどが代表例。日本では野村総合研究所三菱総合研究所が代表的。
→関連項目英国国際戦略研究所

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精選版 日本国語大辞典 「シンクタンク」の意味・読み・例文・類語

シンク‐タンク

〘名〙 (think tank) 頭脳集団。いろいろな領域の専門家を集めた組織。無形の頭脳を資本として、基礎研究や応用研究をはじめ、助言・指導などのコンサルティング‐サービスにも応じる企業組織、あるいは研究機関。
※ニューシンク入門(1969)情報化社会とデボノ理論〈松井好〉デボノ理論のマネジメントへの応用「これらは『シンク・タンク』(思考の貯蔵庫)などと呼ばれているが」

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デジタル大辞泉 「シンクタンク」の意味・読み・例文・類語

シンク‐タンク(think tank)

種々の分野の専門家を集め、国の政策決定や企業戦略の基礎研究、コンサルティングサービス、システム開発などを行う組織。頭脳集団。

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世界大百科事典 第2版 「シンクタンク」の意味・わかりやすい解説

シンクタンク【think tank】

公共政策や企業戦略の策定に資することを目的とした研究を行う組織をいう。think factory,brain bankなどの表現が用いられることもあり,日本ではシンクタンクや総合研究所という言葉を用いることが多い。語源は明確でないが,1900年代初頭に頭脳を意味するイギリススラングとして登場した。第2次世界大戦のときに軍事用語として,アメリカ軍で戦略や計画が練られる機密保持室という意味で一般的に使われた。研究機関を指す言葉としては,1960年前後に《ニューヨーク・タイムズマガジン》が,ランド・コーポレーションに対して使ったのが最初といわれる。

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