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ジェミニ計画 ジェミニけいかくProject Gemini

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ジェミニ計画
ジェミニけいかく
Project Gemini

1人乗り衛星船マーキュリー計画に続いて 1965~66年に行われたアメリカの2人乗りの衛星船打上げ計画。ジェミニは北天の星座「ふたご座」のこと。アポロ計画の予備実験と乗員訓練を主たる目的とした。衛星船は釣鐘形で,高さ 3.35m,直径 2.28m,重さ 3.2t。衛星船内には地上の3分の1の気圧の酸素が詰められ,宇宙飛行士はそれを呼吸するようになっていた。打上げに使われたロケットは空軍が開発した2段式のタイタン II型。 64年に打上げたジェミニ1号は無人テスト,2号は失敗。初めて人間が乗ったのは 65年3月の3号。乗員は V.I.グリソム少佐と J.W.ヤング少佐。彼らは地球を3周して無事帰還した。同年6月の4号では,E.H.ホワイト少佐が 20分間の宇宙遊泳に成功。 12月には W.M.シラー大佐らの6号が F.ボーマン少佐らの7号と,史上初めて 30cmの距離までランデブーに成功した。 66年3月の8号が標的のアジェナと初のドッキングに成功。続いて同年6月に9号が軌道に乗り,E.A.サーナン少佐が2時間5分という長期船外活動を行なった。同年7月の 10号は標的とのドッキングや宇宙遊泳に成功。同年9月の 11号では,アジェナとのドッキング後,宇宙メリーゴーラウンドで人工重力をつくり出した。 66年 11月の最後のジェミニ 12号は,ドッキングや2時間9分の宇宙遊泳など複雑な宇宙技術を確立した。

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デジタル大辞泉の解説

ジェミニ‐けいかく〔‐ケイクワク〕【ジェミニ計画】

Gemini 双子座の意》米国が行った有人宇宙飛行計画の一。1964~66年二人乗り宇宙船による地球周回飛行を行い、月飛行に必要なランデブーやドッキング、船外活動、宇宙科学実験、宇宙食宇宙服の試験などをした。

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百科事典マイペディアの解説

ジェミニ計画【ジェミニけいかく】

1964年―1966年に行われた米国のNASA(ナサ)による2人乗り有人衛星飛行計画。マーキュリー計画に続き,アポロ計画への準備的性格をもつ。3号(1965年3月)から有人飛行を行い,以降,12号(1966年11月)までに,軌道変更,長期飛行(最高7号の206周,330時間35分),ランデブー(6号と7号の間),ドッキング(8,10,11,12の各号),宇宙メリーゴーラウンド(11号),宇宙遊泳(4号のホワイト,9号のサーナン,11号のゴードン),船外活動(12号のオルドリン)など各種の実験を行って完了。
→関連項目タイタン

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世界大百科事典 第2版の解説

ジェミニけいかく【ジェミニ計画 Gemini project】

アメリカNASA(ナサ)の有人宇宙飛行計画。アメリカ最初の有人宇宙飛行計画であったマーキュリー計画アポロ計画との中間に位置していたため地味ではあったが,アポロ計画の準備的なものとして重要な役割を果たした。ジェミニ計画では,(1)2人の乗組員が2週間以上飛行する,(2)他の衛星とランデブー,ドッキングを行い,その方法を確立する,(3)ドッキングしたのち相手の宇宙船で移動する,(4)船外で人間が活動する,(5)帰還地点を制御する技術を確立する,(6)アポロ計画の訓練を行う,(7)科学技術の実験を行うなどが具体的な目的であった。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

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