宇宙服(読み)うちゅうふく(英語表記)space suit

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

宇宙服
うちゅうふく
space suit

宇宙飛行士が,宇宙空間や天体上において生命を維持するために着用する服。常時,新鮮な酸素を呼吸でき,環境調節が可能で,動きも容易であり,太陽熱や紫外線,宇宙線などからも宇宙飛行士を守ることのできるものでなければならない。適当な加圧も必要である。船内宇宙服と船外宇宙服の区別があり,前者は緊急事故が船内で起った場合の保護服,後者は宇宙飛行士が宇宙遊泳月面上で船外活動をする場合などに着用するもので,特にきびしい条件に対する準備対応能力が要求される。

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百科事典マイペディアの解説

宇宙服【うちゅうふく】

宇宙環境で人間が活動するための服で,気圧,温度の維持,酸素や水蒸気の補給,放射線・宇宙塵(じん)からの保護機能を必要とする。初期の有人衛星では,船外活動用の宇宙服のほか,衛星内でも体液沸騰防止を目的とした圧力服が用いられたが,ソユーズ,スカイラブなどでは機内は地上と同じ環境になっているため,乗員は特別の服を着用する必要はなく,宇宙服は船外活動専用に搭載される。船外活動用宇宙服は,ナイロンテフロンなどの合成繊維ネオプレンを塗布して気密化したナイロンなどを25層前後重ねて,宇宙線および微小流星塵の衝突による破壊を防ぐ。
→関連項目宇宙遊泳

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世界大百科事典 第2版の解説

うちゅうふく【宇宙服 space suit】

宇宙環境における人間活動用の服。気圧,温度の維持,酸素や水蒸気の補給,放射線・宇宙塵からの保護機能をもつ。アポロ計画までは宇宙船内の気圧が比較的低く設計されていたため,船外活動用の宇宙服のほか,体液沸騰防止を目的とした圧力服が,船内活動用宇宙服として用いられた。この船内活動用宇宙服は,ナイロンやテフロンなどの合成繊維やネオプレンを塗布して気密化したナイロンなど6層からなり,船外活動用宇宙服は,さらにこの上にアルミ箔を張ったナイロンやテフロン,ガラス繊維などを合計18~20層も重ねて,宇宙線および微小流星塵の衝突による破壊を防いだ。

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精選版 日本国語大辞典の解説

うちゅう‐ふく ウチウ‥【宇宙服】

〘名〙 宇宙空間や月面など、真空状態の地球外条件のもと人体を保護する服。気密で独立した人工環境がつくられる。

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