スギナモ(杉菜藻)(読み)スギナモ(英語表記)Hippuris vulgaris; mare's tail

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「スギナモ(杉菜藻)」の意味・わかりやすい解説

スギナモ(杉菜藻)
スギナモ
Hippuris vulgaris; mare's tail

スギナモ科の多年草で,北半球の冷温帯亜寒帯に広い分布をもつ。日本では本州中部以北の池や川に生える。水底の泥中にある細長い根茎から直立する茎を伸ばし水面上に立上がる。葉は6~12枚が輪生し,水中のものは長さ2~6cmの線形であるが,水上のものは小さく長さ1~1.5cm止りである。花は7~8月頃,水上葉の葉腋に単生する。花弁はなく,萼は緑色でほぼ球形おしべ,めしべ各1本があり,針形の花柱が目立つ。和名はスギナのような感じの水草であることによる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android