キク科(APG分類:キク科)の多年草。南北アメリカ大陸に約150種分布する。よく栽培されるアワユキギクS. ovata Lag.とムラサキステビアS. purpurea Pers.は比較的耐寒性があり、露地栽培される。イビフォリアS. ivifolia Willd.とサリシフォリアS. salicifolia Cav.は温室でつくられる。これら4種のほかにステビアの名で栽培されているものにセラータ種があるが、これはステビア属の植物ではなく、ピクエリア属Piqueriaの仲間である。
なお、レバウディアナS. rebaudiana Bertoniは茎葉に砂糖の400倍もの甘味があり、しかも糖分を含まず、和名アマハステビアの名で知られる。歯みがき粉や清涼飲料の甘味料として用いられる。
[岡田正順 2022年3月23日]
ちなみに、日本は現在、ステビアを多く消費する国の1つになっています。
葉から甘味料を採るために栽培されるキク科の多年草。属名をそのままとった名前だが,切花用園芸種で同じくステビアと呼ばれるものがあるので,これと区別してアマハステビアともいう。
→アマハステビア
執筆者:星川 清親
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出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…1970年に日本に導入された葉から甘味料を採る新しい作物である。属名をとって単にステビアとも呼ばれる。パラグアイ原産のキク科の多年草で,古くからインディオたちが甘味料として利用していた。…
…
[呈味物質taste substanceと味を変える物質taste modifying substance]
甘味を起こす物質には酢酸鉛のような無機の塩,D‐アミノ酸,L‐グリシンやL‐アラニンなど親水性L‐型アミノ酸,ジペプチドのアスパルテーム,果糖,ブドウ糖,ショ糖などの糖類がある。南アメリカのパラグアイの原生植物ステビアに含まれる配糖体のステビオシドも甘く,人工甘味料の代用として国内で栽培,抽出もされている。低分子物質だけでなく高分子のタンパク質も甘いことがある。…
※「ステビア」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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