百科事典マイペディア 「ショ糖」の意味・わかりやすい解説
ショ(蔗)糖【しょとう】
→関連項目糖|糖蜜|バガス
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甘蔗(かんしょ)糖、すなわち甘蔗(サトウキビ)からとった砂糖のことで、サッカロースともよばれる。今日では工業的に、テンサイ(サトウダイコン)やサトウカエデ(砂糖楓)などからもつくられる。いわゆる砂糖の主成分である。
[不破英次]
速効性のカロリー源として重要であり、また、人間にもっともなじみの深い甘味料である。しかし、カロリー摂取過剰の状態でショ糖をとりすぎると、糖尿病など生活習慣病(成人病)の原因となり、また子供の過剰摂取は、う歯(むし歯)の原因となる。小腸粘膜の微絨毛(びじゅうもう)上にあるスクラーゼ・イソマルターゼ複合体の作用で膜消化され、グルコースとフルクトースとなり吸収される。
[不破英次]
サッカロースsaccharose,スクロースsucroseともいう。サトウキビ,サトウダイコン(テンサイ)などの多くの植物によって合成されるグルコースとフラクトースが1分子ずつ結合した二糖類。ショ糖を主体とする工業的製品を総称して砂糖と呼ぶ。ショ糖および砂糖という言葉は混同して使われることが多いが,化学物質として扱う場合はつねにショ糖の名称が用いられる。ショ糖は光合成能力のあるすべての植物体に見いだされ,人類には甘味料としてひじょうに古くから用いられていた歴史をもつ。ショ糖は酸あるいは酵素(インベルターゼ)によって,それぞれ1分子のグルコースとフラクトースに加水分解される。
→多糖
執筆者:貝沼 圭二
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
…すなわち炭素と水とが化合した形のものであり,この意味から含水炭素とも呼ばれていた。炭水化物には多数の種類があるが,なかでもデンプン,ショ糖,乳糖が重要である。(1)デンプン 米,麦などの穀類やいも類に多量に含まれ,食品の炭水化物中大部分を占める。…
…化学名はD‐フルクトースでC6H12O6の分子式で示される。 ショ糖は果糖とブドウ糖が結合してできた二糖類である。果糖は,ショ糖を酸あるいはインベルターゼ(ショ糖分解酵素)の作用で加水分解して,ブドウ糖から分離して得られている。…
…ショ(蔗)糖を主体とする工業製品の総称で,化学名としてはショ糖を使う。ショ糖は,多くの植物によって光合成産物として生産される。…
…デンプン,ショ糖,ブドウ糖など日常生活でもしばしば出会う化合物群であり,糖質とも呼ばれる。三大栄養素の一つ(炭水化物の栄養的側面については〈栄養〉の項目を参照)。…
※「ショ糖」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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