スパルタクス団(読み)スパルタクスだん(英語表記)Spartakusbund

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

スパルタクス団
スパルタクスだん
Spartakusbund

第1次世界大戦に際し,ドイツ社会民主党幹部の戦争支持政策に反対する K.リープクネヒトや R.ルクセンブルクらを中心として,1916年結成された党内左派組織。 17年社会民主党の分裂に伴って,独立社会民主党に参加。 18年 11月のドイツ革命では主導権掌握に失敗し,同年 12月ドイツ共産党を結成した。 19年1月武装蜂起したが鎮圧され,指導者や多数の党員が殺害されて大きな打撃を受けた。

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デジタル大辞泉の解説

スパルタクス‐だん【スパルタクス団】

《〈ドイツ〉Spartakusbund》第一次大戦中の1916年、ドイツ社会民主党左派のカール=リープクネヒトローザ=ルクセンブルクらが結成した急進的政治結社。1918年末にドイツ共産党を結成。1919年初めベルリンで武装蜂起したが、政府および軍によって鎮圧された。

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百科事典マイペディアの解説

スパルタクス団【スパルタクスだん】

第1次大戦中の1916年,R.ルクセンブルク,K.リープクネヒトらを中心として結成されたドイツ社会民主党左派の組織。Spartakusbund。初めは同派の機関誌名により〈スパルタクス派〉と呼ばれていた。一切の戦争協力を拒否し,ロシアのボルシェビキと同様,大戦を革命に転化させるという方針をとった。ドイツ革命に参加,1918年末他の左翼グループとともにドイツ共産党を結成。
→関連項目ドイツ独立社会民主党ピークメーリング

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大辞林 第三版の解説

スパルタクスだん【スパルタクス団】

1916年、ドイツ社会民主党左派のカール=リープクネヒト・ローザ=ルクセンブルクらが結成した急進的革命結社。18年末ドイツ共産党に発展。19年ベルリンで武装蜂起したがエーベルト政府に鎮圧された。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

スパルタクス団
すぱるたくすだん
Spartakusbundドイツ語

第一次世界大戦中、ドイツ社会民主党の戦争協力政策に反対して同党内部で形成された左翼急進派のグループ。彼らはローザ・ルクセンブルクやカール・リープクネヒトを中心に、1915年『インテルナチオナーレ』誌を発行して反戦活動を行っていたが、16年1月の全国会議でマルクス主義中央派とも対決する革命的な組織の確立を決議し、4月に機関誌『スパルタクス書簡』を刊行したので、以後、彼らは「スパルタクス」の名を冠してよばれるようになった。メーリング、ヨギヘスツェトキンらもこのグループに属していたが、組織としては大衆的基盤に欠け、指導下の人数も数千人を超えなかったといわれる。17年、独立社会民主党が結成されると、彼らも行動の自由を条件に同党に参加、労働者に影響を及ぼそうとしたが、指導者の多くが投獄されていたこともあって成果をあげることができず、18年11月のドイツ革命を迎えた。彼らは同月11日、ルクセンブルクらを中央指導部に据え、機関紙『ローテ・ファーネ』Rote Fahne(赤旗)を発行して革命の主導権を握ろうとしたが成功せず、12月に開かれた独立社会民主党のベルリン総会でも労兵協議会に基礎を置こうとする彼らの主張は敗北を喫した。そこで彼らは同月30日から3日間、ベルリンで新党の創立大会を開き、ドイツ国際共産主義派をも加えて「ドイツ共産党(スパルタクス団)」の名称をとる新党を結成した。[松 俊夫]
『中村丈夫他訳『スパルタクス書簡』(1971・鹿砦社) ▽フレヒトハイム著、足利末男訳『ヴァイマル共和国時代のドイツ共産党』(1971・東邦出版社)』

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世界大百科事典内のスパルタクス団の言及

【ドイツ共産党】より

…1917年独立社会民主党(USPD)が創設されると独自の組織を維持しつつこれに属した。18年の十一月革命後,スパルタクスブント(スパルタクス団)Spartakusbundと改称,獄中にあった指導者の解放とともに機関紙《ローテ・ファーネRote Fahne》を発行して,社会民主党を批判,社会主義革命実現を掲げて活動した。一方,左翼急進派はボリシェビキ(ロシア社会民主労働党)との連絡を持ち,大戦中から独自の党建設を主張した点に特色がある。…

※「スパルタクス団」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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