ローザ(その他表記)Salvator Rosa

精選版 日本国語大辞典 「ローザ」の意味・読み・例文・類語

ローザ

  1. 〘 名詞 〙 ( [ポルトガル語] rosa ) 茨(いばら)の類。特に、薔薇(ばら)をいう。ローズ
    1. [初出の実例]「らうざ 花さくらいろに見ゆ。八重ひとへ大りんらうざ、はまなすは薬種に用」(出典:花壇地錦抄(1695)三)

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改訂新版 世界大百科事典 「ローザ」の意味・わかりやすい解説

ローザ
Salvator Rosa
生没年:1615-73

イタリアナポリ派画家ナポリ近郊に生まれる。ファルコーネAniello Falconeの弟子。スペイン人画家リベラの作品からも影響をうける。G.ランフランコに励まされてローマに赴き,画家のみならず,詩人,俳優,音楽家として成功する。G.ベルニーニとの不仲が原因で,1640年にローマを去ってフィレンツェに行き,メディチ家につかえ49年まで滞在。その後はローマで制作する。フランスの古典主義画家のC.ロランやN.プッサンと並び,風景画に独自の世界を完成する。荒涼とした風景を描き,後世のイギリス・ロマン派に好まれ,いわゆる〈ピクチュアレスク〉の代表的な画家と考えられる。60年代に始めたエッチングはみごとなデッサン力を伝えている。
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ローザ
Noel Rosa
生没年:1910-37

ブラジル大衆歌謡の作詞・作曲家。病弱だったため大学を中退したまま正業に就くことなく,26歳で病死するまで,酒と女と音楽とに明け暮れたといわれる。サンバの興隆期にあたって,白人ながらその発展に大きく寄与し,代表的な《コン・キ・ローパ》のほか残した作品212曲は大きな影響を及ぼし,今も広く親しまれている。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ローザ」の意味・わかりやすい解説

ローザ
Rosa, João Guimarães

[生]1908.6.27. ミナスジェライス,コルジズブルゴ
[没]1967.11.19. リオデジャネイロ
ブラジルの詩人,小説家。幼少年時代を奥地のウルクイア地方で過し,これが彼の地方主義的視野を形成したとされる。ベロオリゾンテ市で医学を修め,ミナスジェライス州奥地で診療に従事したが,のち外交官生活に入り,ボゴタ,パリなどの大使館に勤務。かたわら詩人としてデビューし,ブラジル文学アカデミーの詩部門賞 (1936) ,国立図書協会のマシャド・デ・アシス賞 (56) などを受賞。革新的作品で批評家の絶賛を博した。独特の造語が多く,難解なことで有名。 1963年ブラジル文学アカデミー会員。代表作詩集マグマ』 Magma (36) ,小説『サガラーナ』 Sagarana (46) ,『牧童マリアーノとともに』 Gom o Vaqueiro Mariano (52) ,『バレエ団』 Corpo de Baile (2巻,56) ,『大いなる奥地-細道』 Grande Sertão: Veredes (56) 。

ローザ
Rosa, Salvator

[生]1615.6.20. /1615.7.21. ナポリ,アレネッラ
[没]1673.3.15. ローマ
イタリアの画家,銅版画家,詩人,音楽家。ナポリで A.ファルコーネに学び,おもにローマとフィレンツェで活躍,多方面に才能を示した。戦争画という独特な領域を開発し,また,光や大気の描写によって怪奇的な気分や感情の高まりを生み出し,特にイギリスで称賛され,ロマン主義的風景画の先駆となった。代表作『兵士と猟師のいる風景』 (ルーブル美術館) ,『戦争図』 (フィレンツェ,ピッティ美術館) 。

ローザ[リマ]
Rosa de Lima

[生]1586.4.20. リマ
[没]1617.8.24. リマ
ペルーの聖女。本名イサベル・デ・フロレス。「南米の花」と呼ばれる。富裕な家庭に生れたが,母の反対をおして隠遁と苦業の生活をおくり,1606年ドミニコ会第3会会員となった。没後南アメリカの保護聖人として 1671年列聖。

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百科事典マイペディア 「ローザ」の意味・わかりやすい解説

ローザ

イタリアの画家。ナポリ近郊に生まれ,主にローマで活動する。戦争画と風景画にすぐれ,特に幻想的な山岳風景で知られた。その明快なタッチと色彩処理はのちの印象主義を思わせる。また〈ピクチュアレスク〉の先駆的存在として後世の英国ロマン派に好まれた。喜劇俳優,風刺詩人としても活躍した。代表作に《戦闘図》(1640年代,フィレンツェ,ピッティ美術館蔵)などがある。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ローザ」の意味・わかりやすい解説

ローザ
ろーざ

ギマランエス・ローザ

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367日誕生日大事典 「ローザ」の解説

ローザ

生年月日:1908年6月27日
ブラジルの作家
1967年没

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世界大百科事典(旧版)内のローザの言及

【廃墟】より

…これにともない,宗教思想や科学思想においても自然を神の叡智が具体化したものとする認識が優勢になり,廃墟を含めた森羅万象へのフィールドワーク的な接近が始まった。これらはさらにG.P.パンニーニ,G.B.ピラネージらイタリアの版画家を経て廃墟を美術の主題とする動きを生み,自然と古城などを描くS.ローザの〈ピクチュアレスク〉絵画を通じて,西欧に廃墟趣味が普及した。 こうして18世紀になると,廃墟は人造物というよりもむしろ自然物とみなす感覚が一般的となり,この時期から本格的に製作されだした博物学図鑑の背景にも,木や草とともに廃墟が盛んに描かれた。…

※「ローザ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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