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スピルリナ spirulina

翻訳|spirulina

デジタル大辞泉の解説

スピルリナ(spirulina)

藍藻(らんそう)綱ユレモ科の藍藻類。藻体は糸状螺旋(らせん)状になる。たんぱく質含有量が高く、近年食用として培養されている。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

栄養・生化学辞典の解説

スピルリナ

 スピルリナ属のらせん状の藍藻.食用にする.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

食の医学館の解説

スピルリナ

〈アミノ酸スコアが高くコレステロール値も下げる〉
 スピルリナは最古の植物ともいわれる藍藻類(らんそうるい)の一種で、水前寺(すいぜんじ)ノリの仲間です。メキシコのアステカ王国で常食していたとの記録もありますが、注目されだしたのは1960年代半ばです。
○栄養成分としての働き
 スピルリナにはたんぱく質が60~70%も含まれ、含有量は牛肉の3倍にも相当します。しかも、人体では合成されない必須アミノ酸をすべて含み、アミノ酸スコアが高いのもすぐれた点です。
 ビタミンでは、免疫力を高め抗酸化作用があるカロテン、貧血に効果があるビタミンB12が多く、鉄、カルシウム、カリウム、マグネシウムなどのミネラルも豊富です。
 また、コレステロール値・血糖値を下げ、生活習慣病の予防に有効なγ(ガンマ)―リノレン酸も豊富に含まれています。
 スピルリナの藍色(あいいろ)は葉緑素、カロチノイド、フィコシアニンからできていますが、葉緑素には消炎・消臭作用があります。
〈消化吸収性が抜群で無駄が少ない〉
 スピルリナは細胞壁が薄くこわれやすいので、細胞壁を破砕する処理をしなくても95%以上の消化吸収性があり、栄養効率にむだがありません。
 日本では大手メーカーにより大量培養され、カプセルやエキスなどが開発されています。

出典 小学館食の医学館について 情報

世界大百科事典 第2版の解説

スピルリナ【Spirulina】

ラン藻綱ユレモ科の1属で,細胞糸が規則正しくらせん状に巻くことが特徴である。このことからラセンモの和名で呼ばれることがある。ユレモと同じように,細胞糸はゆれ運動をする。海にも生育するが,淡水産の種類が多く,日本には約10種の生育が知られる。細胞糸の太さは径1~2μmの種類が多いが,S.princeps W.et G.WestやS.gigantea Schmidleのように,4~5μmの太さになる大型の種もある。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

大辞林 第三版の解説

スピルリナ【spirulina】

アフリカや中南米に生息する藍藻類の一。メキシコなどで食用とされてきた。高栄養で消化吸収率のよい栄養補助食品として利用される。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

スピルリナ
すぴるりな
Spirulina

藍藻(らんそう)綱ユレモ科の1属。長さ0.3~0.5ミリメートル、太さ6~10マイクロメートルで、毛様螺旋(らせん)状をした青緑色の微細藻類である。名称は螺旋やねじれなどを意味するラテン語spiraに由来する。形態や生態は藻類に近く、強アルカリ性塩水湖などに生息し、クロロフィルによる光合成によって成長する。アフリカや中央アメリカの熱帯の湖で自生が確認されており、アフリカ中央部のチャド湖周辺ではこれをダイエとよび、貴重なタンパク源として古くから食用にしてきた。
 スピルリナの成分組成は、粗タンパク質50~70%、脂質2~9%、炭水化物10~20%、粗繊維1~4%、灰分5~10%である。必須栄養素が多く含まれ、未来の食糧ともよばれる。まだ研究段階であるが、生活習慣病の予防効果、β(ベータ)-カロテンをはじめとする含有成分によって、抗酸化作用、HIV(ヒト免疫不全ウイルス)やヒトサイトメガロウイルスをはじめとする多くの病原体に対する抗ウイルス作用、抗腫瘍(しゅよう)作用、免疫やアレルギーなどに対する作用など、ヒトへの有効性が期待されている。すでに健康補助食品として人気は高い。
 熱帯地域であれば低コストで簡単に人工栽培が可能で、生産性も高いため、アフリカを中心に貧困に苦しむ地域で注目されており、ザンビアでは試験栽培計画が進んでいる。海外向けに栄養補助食品として製品開発する一方、スピルリナを地産地消することによる国内の貧困層の深刻な栄養不良や免疫力低下の抑制が期待されている。[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典内のスピルリナの言及

【淡水藻】より

… 淡水藻の中には食用として利用されるものがある。おもなものにタンパク質を多量に含み栄養価の高い緑藻のクロレラとラン藻のスピルリナ,美味で干しノリまたはあえ物や吸物などの具として珍重される緑藻のカワノリ,ラン藻のスイゼンジノリとカワタケNostoc verrucosum (L.) Vaucher,中国料理に使われるハッサイ(髪菜)Nostoc commune Vaucher var.flagelliformis (Burk.et Curt) Bornet et Flach.などがある。とくにクロレラとスピルリナは光合成による高い生産性を示すので食品として注目を集め,すでに人工養殖が企業化されている。…

【ユレモ】より

…細胞糸ははげしくゆれ運動をする性質があり,和名はこのことに由来し,学名も〈振れ動く〉の意である。似た藍藻スピルリナは細胞糸がらせん状に巻くことで,フォルミディウムPhormidiumは細胞糸の周囲に粘質物の鞘をもつこと,リングビアLyngbyaは固い鞘をもつことで,それぞれ区別される。海に生育し,ときどき大繁殖して赤潮を起こすトリコデスミウムの体はユレモと同一構造の細胞糸が多数からみ合ってできている。…

※「スピルリナ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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