翻訳|spoiler
ジェット機やグライダーなど空気抵抗の少ない航空機の翼の上面にヒンジ止めされた板。阻害板(そがいばん)ともいう。これを人力や油圧などで開くことにより、その部分の揚力の発生を阻害(スポイル)して、飛行高度や降下率を変えたり、着陸・進入コースを調整したり、着陸後や離陸中止の際の滑走距離を短くするとき車輪ブレーキの働きを助ける。また揚力の発生の阻害と同時に空気抵抗も増すので、左右同時に開いてスピードブレーキの役目を果たすとともに、補助翼と連動させて左右別々に動かすことによって翼にねじりを与えることなく旋回を行わせることができる。このため補助翼の面積を小さくできるのでフラップ面積が大きくとれ、離着陸性能を向上できる。
[落合一夫]
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…操舵力を適度にするためのバランスタブと,手放しでも舵をある角度に保ち,一定の飛行姿勢を維持して操縦を楽にするためのトリムタブの2種がおもなものである。(2)スポイラーspoiler 主翼の上面に付けられたドアのように開閉する翼面で,これを上げると主翼の揚力が減り抵抗が増す。両翼のスポイラーを同時に上げると急速に降下することができ,また片翼ずつ上げると補助翼の代りに横の操縦に使える。…
…後記のフラップを兼ねているものはフラッペロンと呼んでいる。また飛行機によっては補助翼がなく,代りに後述のスポイラーで横の操縦を行うものもあり,スポイラーと補助翼を併用する機体もある。超音速機などでは,補助翼のほかに全可動式の水平尾翼を左右逆に動かして横の操縦をするものもある。…
…これを垂直旋回という。 現在の飛行機では,以上の三つの舵のほかに,スポイラーをつけたものがある。スポイラーは翼の上面,後縁フラップの前の部分にあり,これを垣根のように立てると翼上面の気流が激しく乱れて揚力が減り抗力が増える。…
※「スポイラー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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