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センナ Cassia

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

センナ
Cassia

マメ科カワラケツメイ属 Cassiaの旧学名がセンナ Sennaで,本来はこの属の総称であるが,単にセンナと呼ぶときは,そのうちの1種北アフリカ原産の Cassia acutifoliaをさす。長い柄のある羽状複葉を互生し,葉腋に短い総状花序を出して黄色の花をつける。この属はマメ科ではあるがジャケツイバラ亜科に属するので蝶形花はつけず,5弁の花弁を平開し,おしべも癒着した単体おしべをつくらずに放射状に離生している。葉を乾燥したものを生薬で「センナ葉」と呼び,アラビアやインドでは C. angustifoliaを栽培して生薬チンネベリーセンナとし,アフリカのスーダン地方では C. acutifoliaを栽培して生薬アレキサンドリアセンナとして,いずれも緩下剤に利用する。また,しばしば条虫駆除の際,セキリュウ皮と併用する。有効成分はセンノシドAおよびB,アロエ,エモジン,クリソファン酸,レイン,ケンフェロール,イソラムネチンなど。日本では同属のエビスグサ C. obtusifoliaハブソウ (波布草) が栽培され,前者はセンナ同様に薬用に,またハブソウははぶ茶として利用される。

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デジタル大辞泉の解説

センナ(〈ラテン〉Senna)

マメ科の小低木。高さ60~75センチ。葉は羽状複葉で、互生。黄色い花を総状につける。葉を下剤原料に用いる。アラビア原産。

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デジタル大辞泉プラスの解説

センナ

マメ科の常緑小低木。果実や葉は瀉下(しゃげ)作用があり生薬として使用される。

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世界大百科事典 第2版の解説

センナ【senna】

アフリカのエジプトやスーダン地方原産の薬用とされるマメ科の低木(イラスト)。アレクサンドリア港から輸出されたことから,英名をAlexandrian sennaという。葉は偶数羽状複葉で,4~8対の小葉から成る。小葉は披針形で,先はとがる。総状の花序を頂生あるいは腋生(えきせい)し,数個から十数個の黄色の花をつける。花弁は5枚,おしべは10本。豆果は扁平で,両端は丸みを帯びる長方形で,幅2~2.5cm。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

センナ
せんな
senna
[学]Cassia

マメ科の高木、低木または草本。南北アメリカ、アフリカ、オーストラリアなどに450種分布する。観賞用のものを属名のカッシアで総称し、薬用とするものをイギリス名のセンナで総称している。葉は羽状複葉、花は黄色または淡紅色で総状花序につく。観賞用のものには、グラウーカ種C. glauca Lam.、ディディモボトリア種C. didymobotrya Fresenがある。グラウーカ種は和名コバナセンナで親しまれ、鉢植えにしたり暖地での庭園樹とする。宮崎県、鹿児島県では街路樹としている。ディディモボトリア種は高さ3メートルとなり、分枝の先に多数の花をつける。これらのほかに、花が美しく高木になるものにフィスツラ種(和名ナンバンサイカチ)C. fistula L.、グランディス種(和名モモイロナンバンサイカチ)C. grandis L.などがあり、熱帯各地で街路樹などにする。
 薬用にするアクティフォーリア種(和名コバノセンナ)C. acutifolia Delileとアングスティフォーリア種(和名ホソバセンナ)C. angustifolia Vahlは、葉をセンナ葉と称し、瀉下(しゃげ)剤に用いる。またオクシデンターリス種(和名ハブソウ)C. occidentalis L.とトーラ種(和名エビスグサ)は、種子を波布(はぶ)茶に用いる。
 カッシア属には、このほかに、家具材とするタガヤサンなども含まれる。[坂梨一郎]

栽培

観賞用のものは3~5℃以上を保てば越冬する。用土は川砂を多くした排水のよい培養土を用い、日当りのよい場所で育てる。繁殖は挿木または実生(みしょう)により、適期は6月ころである。[坂梨一郎]

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世界大百科事典内のセンナの言及

【エビスグサ】より

…種子は漢方の望江南子(ぼうこうなんじ)で,エビスグサの種子と同様に利用される。 エビスグサが所属するカワラケツメイ属Cassiaは,熱帯を中心に約450種ほどを有するマメ科の大きな属で,薬用として有名なセンナをはじめ,ホソバセンナC.angustifolia Vahl.,ナンバンサイカチC.fistula L.,それにC.nodosa L.などの薬用植物を含むし,美しい花をつける種も多く,熱帯の公園や花壇にいくつかの種が栽植されている。高級木材として家具や細工,建築に利用されるタガヤサンも東南アジア大陸部に分布する本属の植物である。…

※「センナ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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