日本大百科全書(ニッポニカ) 「ソケイ」の意味・わかりやすい解説
ソケイ
そけい / 素馨
[学] Jasminum officinale L.
モクセイ科(APG分類:モクセイ科)ソケイ属(ジャスミン属)の常緑低木。幹は半つる性となる。葉は対生し、5~9枚の小葉からなる奇数羽状複葉で長さ7~10センチメートル。7~9月、枝先に集散花序をつくり、芳香の強い白色花を開く。花冠は高坏(たかつき)形で上部は4~5裂し、径2~2.5センチ。花筒は細く、中に雄しべ2本、雌しべ1本がある。中国西部、ミャンマー(ビルマ)、ヒマラヤ、カシミール原産。日本には中国から渡来し、暖地で栽培する。ほかのソケイ属の植物同様、花はジャスミン油を含み、香料にするが、香水用には花が径3.5センチメートルと大きい品種オオバナソケイCatalonian jasmine, royal jasmineが多く栽培される。
[小林義雄 2021年7月16日]