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ソロモス Solomos, Dionysios

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ソロモス
Solomos, Dionysios

[生]1798.4.8. ザキンソス島
[没]1857.2.9. ケルキラ島
ギリシアの詩人。少年期からイタリアで教育を受け,イタリア語で創作を始めたが,のちギリシアの政治家トリクピスのすすめでギリシア民衆語に転向。ギリシア独立戦争に刺激されて,叙事詩『自由の賛歌』 Ymnos eis tin eleftherian (1823) を発表,のちその第1節に友人マンザロスが曲をつけ,これがギリシア国歌となった。その後,ギリシア独立のために生命を捧げた詩人バイロンへの頌歌『バイロン卿の死をいたんで』 Eis ton thanaton tou Lord Byron (24~25) を書き,次いで,ミソロンギでトルコ軍に包囲されたギリシア人の抵抗と敗北を歌った『自由なる籠城者たち』 Eleftheroi poliorkimenoiは 30年にわたって推敲が加えられたが,ついに未完に終った。『対話』 Dialogos (24) などを通じて,民衆語の優位を主張し,詩の言語の確立に貢献したほか,ギリシア近代詩の成立に決定的な役割を果したイオニア派 (イオニア諸島出身の詩人たちのグループ) の創始者および指導者として,後代に大きな影響を与えた。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ソロモス
そろもす
Dionysios Solomos
(1798―1857)

近代ギリシアの国民詩人。イオニア諸島のザキントス島で生まれ、イタリアで教育を受けた。祖国の独立闘争を創作の基盤に据え、叙事詩『自由の賛歌』(1823)を発表、その第一節がギリシア国歌となった。ほかに未完の大作『自由なる籠城(ろうじょう)者たち』がある。ソロモスは民衆語の優位を主張し、近代詩語の確立に貢献したほか、詩壇のイオニア派の創始者として後代に大きな影響を与えた。[森安達也]

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