ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ゾシモス」の意味・わかりやすい解説
ゾシモス
Zōsimos
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生没年不詳。ギリシア系の歴史家。彼の経歴については、ビザンティン帝国の役人であったこと以外ほとんど知られていない。おそらく500年ごろに、アウグストゥス帝から410年のアラリックのローマ市侵入時までのローマ帝国の歴史である六巻の『新史』Historia Novaを執筆した(ただし、ディオクレティアヌス帝時代については欠落)。とりわけアルカディウス、ホノリウス両帝の時代についての詳細で貴重な史料を提供している。彼は異教徒であって、反キリスト教の立場から、ローマ帝国の没落の原因を伝統的な異教の祭祀(さいし)の否定に帰し、とくにコンスタンティヌス1世とテオドシウス1世には敵対的であり、一方ユリアヌス帝については好意的な態度をとっている。
[島 創平]
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…しかし,この起源は遠くおもに古代エジプトと古代ギリシアに求めるのが穏当であろう。chemy(=chemistry)の起源をめぐっては,資料を文献の上から提示しているゾシモス(3~4世紀)がchem(khem)という言葉のエジプト語起源を,オリュンピオドロスOlympiodōros(6世紀)はchymeia(chēmeia)というギリシア語起源を示唆している。 錬金術では,エジプト語のkhemet(黒い土)という言葉のもつ神秘性,万物がそこから生まれる聖なる始源という意味が重要である。…
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線状に延びる降水帯。積乱雲が次々と発生し、強雨をもたらす。規模は、幅20~50キロメートル、長さ50~300キロメートルに及ぶ。台風に伴って発達した積乱雲が螺旋らせん状に分布する、アウターバンドが線状...