ターボプロップエンジン

デジタル大辞泉 「ターボプロップエンジン」の意味・読み・例文・類語

ターボプロップ‐エンジン(turboprop engine)

ジェットエンジンの一。ガスタービンの軸出力でプロペラを駆動して推進力を得るとともに、排気ガス噴出による反動力も推進力とする。比較的低速の中型航空機に適する。プロップジェット

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精選版 日本国語大辞典 「ターボプロップエンジン」の意味・読み・例文・類語

ターボプロップ‐エンジン

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] turboprop engine ) ジェットエンジンの一種。ガスタービンの軸出力でプロペラを駆動して推進力を得るとともに、排気ガスの噴出による反動力も推進力とする。比較的低速の中型航空機に適する。

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百科事典マイペディア 「ターボプロップエンジン」の意味・わかりやすい解説

ターボプロップエンジン

ジェットエンジンの一種。吸入した大気の圧縮用の圧縮機とその駆動用タービンをもつことはターボジェットエンジンと同じだが,さらにプロペラ駆動用のタービンをもち,燃焼ガスのエネルギーの大部分をタービンが吸収してプロペラ(一部は圧縮機)を回転させるほか,噴出ガスにより補助的な推力を得る。高速,高空ではターボジェットのほうが効率がよく,低速,低空ではターボプロップによるプロペラ推進のほうが効率がよいとされ,その境界速度はマッハマッハ数)0.6〜0.7程度。→プロップファン

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世界大百科事典(旧版)内のターボプロップエンジンの言及

【航空エンジン】より

…燃料の燃焼熱を利用する内燃式熱機関である。航空エンジンには,ピストンエンジンやターボプロップエンジンのように動力を軸動力の形でとり出す軸出力型エンジンと,ターボジェットエンジンやターボファンエンジンのように前方から吸い込んだ空気を後方へ高速の噴流として噴出し,その際の運動エネルギーの増加の形で動力をとり出すジェット出力型エンジン(いわゆるジェットエンジン)がある。後者は前方より吸い込んだ空気を航空機の速度より速い速度で後方に噴出し,その際の加速力の反力としてエンジン自身で直接推力を発生するが,前者では軸動力でプロペラを回し,プロペラを通る空気流を後方に加速して推力を得ている。…

【ジェットエンジン】より

…定常流動定圧燃焼ガスタービンの一種であるターボファンエンジン,ターボジェットエンジン,ラムジェットエンジンと,間欠流動定容燃焼ガスタービンの一種であるパルスジェットエンジンに分けられる。広義にはガスタービン系航空エンジンを総称してジェットエンジンということもあり,この場合にはガスタービンで発生した動力を軸動力として取り出し,それによってプロペラを駆動して推力を発生するターボプロップエンジン,ヘリコプターの揚力や推力を発生するローター(回転翼)などを駆動するターボシャフトエンジンを含める。これらはすべて定常流動定圧燃焼ガスタービンに属する。…

【飛行機】より

…このほかラムジェット,ロケットなども航空機用推進装置として使われることがある。 飛行機はその推進装置によって,ピストンエンジンやターボプロップエンジンでプロペラを駆動するプロペラ機,ストレートジェットやターボファンなどのいわゆるジェットエンジンを利用して推力を得るジェット機に大別される。またターボプロップ,ターボジェット,ターボファンなどのガスタービン推進装置をもつ飛行機を総称してタービン機ということもある。…

※「ターボプロップエンジン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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