出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
東アフリカ,タンザニア連合共和国の首都。人口234万(2002)。この名称はアラビア語で〈平和の家〉を意味するが,このことは古くからイスラムの影響をうけ,インド洋岸の港として栄えたことを反映している。ここを起点とする鉄道はタンガニーカ湖畔,ビクトリア湖畔,およびザンビアの銅山地帯に達し,それら内陸の生産物の輸出と内陸向け輸入品の積卸しで,港湾活動が盛んである。商工業の中心であり,国立大学,博物館,植物園,総合病院なども整っている。また南アフリカ共和国のアパルトヘイトに反対し,アフリカ人の独立運動を支援する政治活動の基地になり,アフリカ統一機構(OAU)の解放委員会も置かれていた。1860年代にザンジバルのアラブの首長が夏の離宮を建設し,小さな港町となったが,84年ドイツに占領され,91年にはドイツ領東アフリカの主都がバガモヨから移された。第1次世界大戦に際してドイツ人は港の入口に浮きドックを沈めて自ら封鎖した。この港湾都市が発展したのは第2次世界大戦中からで,1940年代に南部・中部アフリカ開発の拠点として港湾,交通施設の整備が始まり,56年に港湾施設近代化が完了した。最近はザンビアに通じるタンザン鉄道が建設されたため,港湾の拡張が必要となっている。61年に独立したタンガニーカの首都,64年ザンジバルを合わせて首都となった。
執筆者:西野 照太郎
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...
4/12 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
4/12 デジタル大辞泉を更新
4/12 デジタル大辞泉プラスを更新
3/11 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
2/13 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新