東アフリカ,タンザニア中部の都市。人口15万1000(2002)。東西に走る幹線鉄道と南北に走る幹線自動車道の交点に位置する交通の要地である。残丘の散在する標高1100~1200mの高原面に位置し,月平均気温は20℃(7月)~24.5℃(11月)と恵まれているが,降水量は年平均約550mmと少なく,とくに乾季(5~10月)にはわずか20mmとなる。農牧民ゴゴ族Gogoの居住域の中心で,ラッカセイのプランテーション以外は粗放な自給的農牧地域であったが,ニエレレ大統領が推進したウジャマー(〈友愛〉の意)村建設のモデル地域として,社会主義的な新しい村づくりが行われた。タンザニアの首都を国の中央に位置するここへ移転する計画が1973年に決定され,新首都建設が進められている。
執筆者:戸谷 洋
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タンザニアの法律上の首都。中部、ドドマ州の州都でもある。人口18万9000(1995)、50万6943(2018推計)。ほぼ国土の中央を占めるため、1973年にタンザニアの新しい首都に指定された。1975年以来、ダルエス・サラームから中央官庁を段階的に移転し、1983年に新首都の建設が完成する計画であったが、1999年までに大統領府と立法府が移転したのみで、実質的な首都機能は現在もダルエス・サラームにある。東海岸のダルエス・サラームと内陸を結ぶ鉄道が通じ、道路を分岐する交通の要地で、周辺に産するコーヒー、ラッカセイ、家畜など農産物の集散地。
[赤阪 賢]
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