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チャタレー裁判 チャタレーさいばん

大辞林 第三版の解説

チャタレーさいばん【チャタレー裁判】

伊藤整による全訳「チャタレー夫人の恋人」をめぐる裁判事件。大胆な性描写が問題となり、1950年(昭和25)猥褻文書販売罪で起訴され、57年最高裁で発行者・訳者ともに有罪とされた。

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百科事典マイペディアの解説

チャタレー裁判【チャタレーさいばん】

D.H.ロレンスの《チャタレー夫人の恋人》を伊藤整が日本語訳した出版物が猥褻(わいせつ)文書であるか否かで争われた裁判。1950年訳者伊藤整と発行者小山久二郎が猥褻文書販売罪で起訴され,一審では小山だけが有罪
→関連項目正木ひろし

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世界大百科事典 第2版の解説

チャタレーさいばん【チャタレー裁判】

英文学者伊藤整が翻訳した《チャタレイ夫人の恋人》(上,下)が刑法175条の猥褻(わいせつ)文書販売罪に問われた事件。第2次大戦前には,同書の英語原版は春本の扱いを受けて関税定率法上の輸入禁止図書とされていたが,戦後には,原作者D.H.ロレンスの文学は高く評価されるようになり,1950年に出版されたこの全訳本は,戦後期の解放的文化の風潮を象徴して広く歓迎された。それだけに,その摘発と起訴(1950年9月)は,憲法の保障した表現の自由を危うくさせる,文芸に対する国家の統制強化として深い関心を引き起こしている。

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世界大百科事典内のチャタレー裁判の言及

【猥褻】より

…法律上の概念としての猥褻表現は,古くは扱っている対象によって判断され,性に関する表現そのものが規制されたが,のちに,描写方法で判断されるように変わった。猥褻は,〈性欲を刺激興奮し又は之を満足せしむべき〉もので〈人をして羞恥嫌悪の観念を生ぜしむるもの〉(1918年の大審院判決),あるいは,(1)〈徒らに性欲を興奮又は刺激せしめ〉,(2)〈普通人の正常な性的羞恥心を害し〉,(3)〈善良な性的道義概念に反するもの〉(チャタレー裁判の最高裁判決(1957))と定義される。しばしばこれは3要素説といわれるが,(1)(2)(3)は総合的に判断されるのであって一つずつの要素の有無が個別に検討されるのではない。…

※「チャタレー裁判」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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