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チャタートン Chatterton, Ruth

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

チャタートン
Chatterton, Ruth

[生]1893.12.24. ニューヨーク
[没]1961.11.24. コネティカット,ノーウォーク
アメリカの女優,作家。 1914年 J.ウェブスターの『あしながおじさん』のジュディ役で成功し,アメリカ,イギリス各地を巡業,そのほか多くの映画にも出演。小説には,『裏切り者』 The Betrayers (1954) ,『孔雀の誇り』 The Pride of Peacock (55) などがある。

チャタートン
Chatterton, Thomas

[生]1752.11.20. ブリストル
[没]1770.8.24. ロンドン
イギリスの詩人。いわゆる「ゴシック・リバイバル」の代表者中世の文書や各種の写本を発見したと称して自身の創作を発表,15世紀の詩人トマス・ローリー作と称する詩篇が特に有名。当時流行の中世趣味に投じて広く流布したが,この虚構は 1777年 T.ティリットに看破された。しかし作品自体の優秀さは広く認められている。 70年ロンドンでコミック・オペラ『復讐』 The Revengeが上演され一時的成功を収めたが,同年8月貧窮に絶望して,わずか 18歳でヒ素をあおいで自殺した。

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デジタル大辞泉の解説

チャタートン(〈フランス〉Chatterton)

ビニーによる戯曲。1835年発表。1832年刊行の小説「ステロ」の挿話の一つを戯曲化したもの。

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世界大百科事典 第2版の解説

チャタートン【Thomas Chatterton】

1752‐70
イギリスの詩人。ブリストル市教会堂の書記の子に生まれたが,幼少年期から文才をあらわし,古詩の文体を模倣することにきわめて巧みであった。彼の運命を狂わせたのは,彼が13世紀の古詩と称してそれらしくでっちあげた作品に,土地の好事家や郷土史家たちがまんまとだまされ,買い上げてくれたからである。それ以後,彼は自己の天才を自分の作品に注ぐことを忘れ,手っとり早く金になる模作にはげんだ。彼がそれらしく書いた古詩や古文書類はつぎつぎに買い上げられたし,15世紀の詩人ローリーThomas Rowley作と銘打った作品は,衝撃的な発見としてセンセーションを巻き起こした。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

チャタートン
ちゃたーとん
Thomas Chatterton
(1752―1770)

イギリスの詩人。父親の家系には代々教会の寺男が多く、早くから教会の古文書に親しみ、16歳のころ中世風のつづり、用語、文体、文字を駆使して、架空の詩人ローリーRowley名の詩を仕上げた。やがてロンドンに出たが生活に行き詰まり、18歳たらずで砒素(ひそ)をあおって死ぬ。彼の早熟な才能の開花と悲惨な結末が次代のロマン派詩人の想像力をかき立てた。『ローリー詩集』が死後刊行(1777)された。[早乙女忠]

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世界大百科事典内のチャタートンの言及

【偽書】より

…ほかに,文学上の要請により原著者がわざと虚構の作者を設定する例がある。有名な偽作家を挙げれば,15世紀の修道士ローリーT.Rowleyの作として多数の詩を偽作したチャタートン,古代ギリシア詩の翻訳と称する偽作《ビリティスの歌》を発表したP.ルイスなどがいる。またシェークスピアの戯曲はF.ベーコンが名を秘して書いた偽作だという〈シェークスピア=ベーコン説〉が18世紀以来根強く主張されている。…

※「チャタートン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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