ドイツ南西部,バーデン・ビュルテンベルク州の都市。人口7万5000(1983)。ネッカー川に沿う。金属,機械製造,電気,出版などの産業が盛ん。都市建設は12世紀後半にチュービンゲン伯(ファルツ伯も兼ねる)によって開始され,ファルツ伯爵領の中心地となったが,1342年ビュルテンベルク領に編入される。最初の都市法授与は1263年であるが,それは1388年の都市法に包摂された。さらに1493年には,伯爵エーバーハルトによって新しい都市法が授与された。この町の歴史に決定的な影響を与えたのは,1477年に開設されたチュービンゲン大学(正称エーバーハルト・カール大学)である。大学開設により,当地は当時の時代思潮であった人文主義の中心地となり,さらに16世紀には宗教改革の拠点の一つとなった。今日,大学のほかにマックス・プランク生物学研究所,連邦動物ウイルス病研究所の本部など多くの研究・教育施設があり,学術文化都市としての性格を強く出している。また観光の名所で,市の中心地には,17~18世紀の木組み家屋,ホーエンチュービンゲン城(16~17世紀),ザンクト・ゲオルク修道院教会(1483),市庁舎(1435。その後たびたび改築)など多数の歴史的建築物が残る。
執筆者:別府 昭郎
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
ドイツ南部、バーデン・ウュルテンベルク州中央部の大学都市。人口8万1300(2000)。12世紀に起源をもつ旧市街は、ネッカー川とその左岸の支流アンメル川の間の丘陵地鞍部(あんぶ)に位置する。ホーエン・チュービンゲン城(16世紀)やマルクト広場をはじめ、古い町並みがよく残っている。新市街は、北部の丘陵地やネッカー川南岸(右岸)の谷底低地に広がっている。16世紀中ごろの宗教改革でプロテスタントの拠点となった大学(1477年創立)のほか、国立の生物・ウイルス研究所がある。産業では織物、機械、金属、精密機械などの工業が立地するほか、学術の都市にふさわしく出版印刷業に特色がある。
[朝野洋一]
「テュービンゲン」のページをご覧ください。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
働き手が自分の働きたい時間に合わせて短時間・単発の仕事に就くこと。「スポットワーク」とも呼ばれる。単発の仕事を請け負う働き方「ギグワーク」のうち、雇用契約を結んで働く形態を指す場合が多い。働き手と企...
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新
10/1 共同通信ニュース用語解説を追加
9/20 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新