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チンパンジー チンパンジー Pan troglodytes; chimpanzee

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

チンパンジー
チンパンジー
Pan troglodytes; chimpanzee

霊長目オランウータン科。頭胴長は雄 80~90cm,雌 70~80cm。立上がると身長 1.5mをこえる。体重は野生の状態で 30~50kg,動物園では 60~80kgになることもある。ゴリラ,オランウータンと並ぶ大型のサルであるが,この3種のなかでは最も小さい。

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デジタル大辞泉の解説

チンパンジー(chimpanzee)

霊長目ヒト科チンパンジー属に分類される哺乳類アフリカ西部から中央部にかけての森林にすむ類人猿。体長約150センチ、全身黒色。雄を中心にした群をつくる。陽気で、よく音声を発し、知能が発達している。黒猩々(くろしょうじょう)。→ボノボ

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百科事典マイペディアの解説

チンパンジー

クロショウジョウとも。霊長目ショウジョウ科類人猿。頭胴長雌70〜85cm,雄77〜92cm。雌のほうが小さい。尾はない。体毛は黒〜黒褐色で,皮膚は淡褐色。熱帯アフリカのザイール川以北,セネガルタンザニアに分布。
→関連項目サル(猿)類人猿

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世界大百科事典 第2版の解説

チンパンジー【chimpanzee】

霊長目ショウジョウ科チンパンジー属に属する類人猿(イラスト)。クロショウジョウとも呼ばれる西アフリカのセネガル,ギニアシエラレオネから,ナイジェリアカメルーンコンゴ民主共和国の北半,ウガンダおよびタンザニアの西部にかけて分布している。おもに熱帯多雨林に生息しているが,ギニアとタンザニアでは,乾燥疎開林にも進出している。3亜種が認められており,西アフリカに分布するニシチンパンジーP.t.verus,中央アフリカに分布するチェゴチンパンジーP.t.troglodytes,コンゴ民主共和国から東アフリカにかけて分布するケナガチンパンジーP.t.schweinfurthiiに分けられる。

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大辞林 第三版の解説

チンパンジー【chimpanzee】

ショウジョウ科の哺乳類。全身黒い毛に覆われ、ゴリラに似るが小形で、雄は背の高さ1.5メートルほど。サル類の中では最も知能の高いものの一種。熱帯アフリカの森林地帯にすみ、夜は木の上で眠り、昼間、果実、木の芽・葉、昆虫などを食べる。黒猩々くろしようじよう。広義には、別種のピグミー-チンパンジーを含む。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

チンパンジー
ちんぱんじー
chimpanzee
[学]Pan troglodytes

哺乳(ほにゅう)綱霊長目ショウジョウ科の動物。クロショウジョウ(黒猩々)ともいい、ボノボ、ゴリラとともに、アフリカの大形類人猿African great apesの一員である。[伊谷純一郎]

分布

アフリカ大陸の赤道を北西から南東にたすき掛けにするような分布を示す。北限は、セネガルの北緯15度、南限はコンゴ民主共和国(旧ザイール)、タンガニーカ湖畔の南緯7度30分、東限はタンザニア、ウガラ川左岸の東経31度30分である。分布域は、低地熱帯多雨林、山地林、乾燥疎開林を含み、ゴリラに比べてより乾燥した植生にも生息しているが、サバンナへは進出していない。セネガルからニジェール川右岸にまで分布するニシチンパンジーP. t. verus、ニジェール川左岸からコンゴ(ザイール)川右岸、サンガ川右岸の多雨林帯に分布するチェゴチンパンジーP. t. troglodytes、ウバンギ川以東、ウガンダ西部、タンザニア西部にまで分布するケナガチンパンジーP. t. schweinfurthiiの3亜種に分けられている。[伊谷純一郎]

形態

体重は、雄が40キログラム、なかには50キログラムに達するものがあるが、雌は平均35キログラムで、ゴリラほど性差は顕著でない。スイスの人類学者シュルツAdolf Schultzは、雄100に対する雌の体重比を92.1としている。身長は、雄が150センチメートル、雌は130センチメートルである。全身黒色の毛に覆われるが、3歳までの子には肛門(こうもん)の上に白い毛があり、これは成長とともに消失する。顔は裸出し、その皮膚は子は明色であるがしだいに暗色または黒色になる。個体によっては成長しても飴(あめ)色のものもある。ゴリラに比べて耳殻が大きい。眉(まゆ)の上の隆起はゴリラともども顕著である。ケナガチンパンジーは、雌雄ともに前額部がはげる個体が多い。歯数はヒトと同じ32本であるが、雄は強大な犬歯をもち、歯隙(しげき)が目だつ。下肢に対して前肢が長く、手の指の中節背面を地面につけて、いわゆるナックル・ウォークを行う。四足歩行時の体軸はオナガザルのように地面に水平ではなく、斜めになる。雄の頭蓋(とうがい)内容量は約400ccで、小形類人猿であるテナガザルの100ccに比べて格段の開きがある。性的成熟までには、雌は約8年、雄は約10年を要する。野生のものの寿命については十分な資料はないが、40年以上生きると考えてよいであろう。老齢個体のなかには、腰から背面にかけての毛が白くなるものもある。[伊谷純一郎]

生態

地上・樹上で活動するが、移動時は地上歩行によることが多く、夜間は樹上に木の枝を折り曲げてつくったベッドの上で眠る。食物は果実を主とするが、葉、茎、樹皮、花なども食べ、そのほかサル、レイヨウ、ノブタ、リスなどのあらゆる哺乳動物を捕食し、鳥の雛(ひな)や卵、アリ、シロアリなどの昆虫類も好んで食べる雑食性である。また、アリ、シロアリなどの捕食、樹洞に蓄えられた蜂蜜(はちみつ)の採食には、木の枝やつるなどの道具を用いる。西アフリカでは、アブラヤシの実を石でたたき割って食べたという観察もある。これらの道具使用行動には地域による技法の違いが認められ、各地域集団によって伝承される文化的行動であることが明らかにされている。食物の分配行動がみられることも行動の進化を考察するうえで重要な意義をもつ。[伊谷純一郎]

社会

平均40頭、20頭から80頭の複雄複雌の集団をつくって生活する。集団の遊動域は生息環境によって異なるが、常緑林では20~40平方キロメートル、疎開林では100~500平方キロメートル以上に達する。通常その約30%を隣接集団の遊動域と重複させているが、集団間には相いれない対立があり、また集団間の優劣が認められる。ニホンザルなどのような凝集性のある集団をつくることなく、絶えず離合集散を繰り返すが、集団内の雄の間には強い結合が認められる。性的成熟を迎えた雌は、自発的に、生まれ育った出自集団を去って隣接集団に加入し、そこで子を産み育てる。すなわち、チンパンジーの社会は、集団間で雌を交換する父系社会であるといってよい。初産年齢は10歳前後、1産1子で、出産間隔は約5年である。発情した雌の性皮は著しい腫脹(しゅちょう)をみせる。雌間に社会的交渉が乏しいのもこの社会の特色である。タンザニアのゴンベ、マハレで長期にわたる観察が続けられている。[伊谷純一郎]
『伊谷純一郎編著『チンパンジー記』(1977・講談社) ▽西田利貞著『野生チンパンジー観察記』(1981・中央公論社) ▽ジェーン・グドール著、河合雅雄訳『森の隣人』(1973・平凡社)』

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世界大百科事典内のチンパンジーの言及

【コミュニケーション】より

… 音声ではなく,行動型としてみれば,このカテゴリーに入るものは少なくない。類人猿のチンパンジーでは,このカテゴリーに入るものとして〈あいさつ〉とか〈なだめ〉とかの微妙な伝達行動が多様にあらわれる。にもかかわらず,サルや類人猿が音声言語を使えないのは,発声器官とくに喉頭部の構造に帰するといわれる。…

【人類】より


【社会的文化的特徴とその進化】
 かつてヒトを定義するための多くの特性があげられたが,近年の霊長類を対象とした研究によってそれらの中のいくつかはヒトの定義に耐えうるものではないことが明らかにされるにいたった。ヒトは道具を使用し道具を作る動物であるといわれたが,野生チンパンジーについての多くの観察がそれを無効にしたというのもその一例であろう。雑食性もヒトだけの特性ではなかったし,近親婚の回避や,集団間での女性の交換といった項目も人類に固有の特性ではないことが明らかになった。…

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