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チーリン(吉林)省 チーリンJilin

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

チーリン(吉林)〔省〕
チーリン
Jilin

略称はチー (吉) 。中国,東北地方中部の1級行政区。6特別市,1地区,1自治州に分れ,14市,23県,3自治県から成る。行政中心地はチャンチュン (長春) 特別市。 1907年初めて省がおかれ,東北地方中部の中心地であった吉林城を省名とした。東部はチャンパイ (長白) 山地で,中部の丘陵地,西部のトンペイ (東北) 平原へと低くなる。チャンパイ山地は一般に標高は 1000mをこえる。広い溶岩台地が分布し,盆地も発達している。中部の丘陵は一般に標高 500m以下で,ソンホワ (松花) 江とその支流によって広い谷が開ける。トンペイ平原は,北部はソンホワ江,南部はリヤオ (遼) 河の流域であるが,低平で沼沢,アルカリ湿地が広く分布する。月平均気温は1月で-18~-14℃,7月で 20~23℃。河川は4ヵ月間結氷する。年降水量は西部で 400mm,東部で 900mm。主要農業地域は中部の丘陵地で,食糧作物はトウモロコシ,コーリャン,アワを主とする。チーリン市と東部の山間で水稲が広く栽培される。大豆は中国有数の産地で,テンサイ,タバコも多い。トンペイ平原では牧畜の比重が大きい。チャンパイ山地はチョウセンゴヨウマツ,カラマツなどの用材のほか,チョウセンニンジン,毛皮,鹿茸,キクラゲ,キノコ類,チョウセンヤマブドウを産する。地下資源は南東部の山間に多く,リヤオユワン (遼源) 市,トンホワ (通化) 市,フンチヤン (渾江) 市の石炭,ティエンパオシャン (天宝山) の銅,鉛,亜鉛,ホワティエン (樺甸) 市のオイルシェールが規模が大きい。重工業はチャンチュン市とチーリン市に発達している。トーメン (図們) 市付近に製紙の大工場があり,トンホワ市は製鉄,スーピン (四平) 市は機械を中心とした新興工業都市。鉄道はチャンチュン市,スーピン市を中心に省の各地に通じ,夏季はソンホワ江の水運も盛ん。東部のイエンチー (延吉) 市は朝鮮族の教育,文化の中心地。住民は漢族 93%,朝鮮族5%,満州族 1.5%で,ほかにモンゴル族,ホイ族など。面積 18万 km2余。人口 2465万 8721 (1990) 。

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