コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

ツツジ科 ツツジかEricaceae

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ツツジ科
ツツジか
Ericaceae

双子葉植物ツツジ目の1科。約 50属 1500種が広く世界の温帯,寒帯に分布する。常緑または落葉性の木本で,葉は一般に互生し,例外的に対生または輪生葉をもつものがある。花は鐘形または壺形の合弁花冠をもつが,ホツツジ属 Tripetaleiaのように離弁花をつける例もある。花が美しいので園芸品種となっているものが多い。また高山帯に生じて代表的な高山植物とされるものも多く,ツガザクラ (栂桜) ヒメシャクナゲ (姫石南花) コケモモ (苔桃) などの諸属がその例である。エリカ属は西ヨーロッパと南アフリカに種類が多い。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ツツジ科
つつじか
[学]Ericaceae

双子葉植物、合弁花類。高木または低木。葉は単葉で互生するが、対生または輪生のものもあり、常緑または落葉性。花は両性で、まれに単性のものもある。一般に5数性で放射相称であるが、3~7数性で左右相称のものもある。雄しべは普通5本または10本。子房は上位または下位で一般に5室からなり、多数の胚珠(はいしゅ)がある。果実は(さくか)または液果で、多くの小さな種子がある。世界の熱帯から寒帯に広く分布し、約50属1400種知られるが、オーストラリアにはほとんどみられない。酸性土壌を好む傾向が強く、岩地や風当りの強い場所に生えるものが多い。変異が多く、4亜科に分類される。
 ツツジ亜科は5個の胎座がそれぞれ2裂し、胎座全体に胚珠がつく。雄しべは付属体がない。離生する3枚の花弁があるホツツジ属、花冠が鐘形のツツジ属(サツキなど)、筒形のツガザクラ属などがある。イワナシ亜科は果期に胎座が肥厚して液質になるのが特徴で、イワナシ属のみからなる。スノキ亜科は5個の胎座は2裂せず、普通は上半部のみに胚珠がつき、雄しべは背面に付属突起があるか、葯(やく)の先が細く伸びる。ドウダンツツジ属(サラサドウダンなど)、ヒメシャクナゲ属、シラタマノキ属、ネジキ属、アセビ属、スノキ属など多くのものがこの亜科に入る。エリカ亜科の花は一般に4数性、雄しべには普通はリボン状の付属体がある。エリカ属、カルーナ属があり、ヨーロッパ北部のヒース草原の主要植物である。
 ツツジ、シャクナゲ、カルミアなど多くの園芸植物がある。またスノキ属の果実からはジャムをつくり、ウワウルシは薬用として知られるなど有用植物も多い。[山崎 敬]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典内のツツジ科の言及

【ツツジ(躑躅)】より

…ツツジ科ツツジ属の低木または高木。葉は常緑または落葉性で互生し,鋸歯がなく,先端に水孔がある。…

※「ツツジ科」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

ツツジ科の関連キーワードTripetaleia赤実熊苔桃雪中の松風鈴躑躅真如の月紫竜の舞天女の舞釣鐘躑躅常磐玄海一生の春八咫の鏡一番躑躅瓔珞躑躅毛無酢木丹管士山躑躅護美錦松の誉暮の雪末摘花

今日のキーワード

だまし面接

企業が面談や懇談会と称して就職活動中の学生を呼び出し、実質的には学生を選考する偽装面接のこと。2016年卒業の大学生に対する選考活動の開始時期を、従来の4月1日から8月1日以降へと後ろ倒しする主旨の「...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

ツツジ科の関連情報