テリー(その他表記)Henry Taylor Terry

精選版 日本国語大辞典 「テリー」の意味・読み・例文・類語

テリー

  1. ( Dame Ellen Alice Terry デーム=エレン=アリス━ ) イギリスの女優。シェークスピア劇を中心に活躍し、その復活に尽力した。一九世紀の名女優の一人とされる。(一八四八‐一九二八

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改訂新版 世界大百科事典 「テリー」の意味・わかりやすい解説

テリー
Henry Taylor Terry
生没年:1847-1936

アメリカの法律家。コネティカット州生れ。1869年にイェール大学文学士を取得後,弁護士事務所で見習をしながら法律を勉強するという当時のアメリカでは通常のコースを経て,72年にコネティカット州で法曹資格を取得。76年に来日し,東京開成学校法律学教師(1876-77),さらに東京帝国大学法科大学教師(1877-84,1894-1912)として,計26年間英米法を講じ,近代法形成期にあった日本において,英米法の知識を広めるのに貢献した。とくに不法行為法を深く研究し,一時帰国してニューヨークで弁護士実務に従事していた間,イェール大学ロー・スクールで1年間教壇に立ったこともある。方法論としては,徹底的な分析法学の立場に立っていた。著書に,《法の基本原理》(1878),《英米法の指導原理》(1884),《英米法入門》(1898)がある。
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テリー
Ellen Alice Terry
生没年:1847-1928

イギリスの女優。子どものころから舞台に立ち,19世紀後半を代表する大女優となった。1878年から1902年まで,名優H.アービングの相手役を務めたことでとくに有名で,この間に《ハムレット》のオフィーリア,《ベニスの商人》のポーシア,《から騒ぎ》のベアトリスなど,シェークスピア劇の重要な役を演じた。1902年以後しばらく,ロンドンのインペリアル劇場の支配人となった。彼女の芸風は才気に富み,古典と新作の両方で魅力を発揮した。G.B.ショーの《ブラスバウンド船長の改宗》(1906)はとくに彼女のために書かれた戯曲である。1925年,デームDameの称号を与えられた。演出家E.H.G.クレーグは彼女の子である。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「テリー」の意味・わかりやすい解説

テリー
てりー
Dame Ellen Alice Terry
(1847―1928)

イギリスの女優。俳優一家に生まれ、9歳で初舞台。しばらくチャールズ・キーンの劇団に所属。二度の結婚生活などを経て、1874年本格的にロンドンの舞台に復帰し、みごとな演技でたちまち観衆を魅了した。以来長く第一人者の地位を守るが、とくに78年から25年間にわたるヘンリー・アービングとの共演で名声を高めた。オフィーリア、ビアトリス、ジュリエット、マクベス夫人などシェークスピア劇や近代劇の女主人公で名演技を残し、1906年の舞台生活50周年公演には、テリー一家の22人が応援出演した。07年に三度めの結婚をした。また文筆にも秀で、自叙伝やシェークスピア劇の演技論、バーナード・ショーとの名高い往復書簡などを著した。25年デイムに叙せられた。舞台装置家・演出家として有名なゴードン・クレイグは息子である。

[中野里皓史]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「テリー」の意味・わかりやすい解説

テリー
Terry, (Alice) Ellen

[生]1847.2.27. コベントリー
[没]1928.7.21. ケント
イギリスの女優。 1856年子役としてデビューして以来,59年まで C.キーンのヘイマーケット劇場に出演。その後各地を巡演,結婚と育児のため一時舞台を退いたが,74年にカムバック。 78~1900年 H.アービングの劇団に加わって,ライシアム劇場の花形女優となり,シェークスピアや G.B.ショーらの作品をアービングと共演した。ポーシャ,マクベス夫人などの舞台が有名。引退後,シェークスピアに関する多くの講演を行なった。著書に,自伝『わが生涯の物語』 The Story of My Life (1908) ,ショーとの『往復書簡集』A Correspondence (31) がある。 25年デイムの称号を受けた。 (→テリー一家 )  

テリー
Terry, Megan

[生]1932.7.22. シアトル
アメリカの劇作家。ワシントン大学卒業後,エール大学で劇作を学んだ。オフ・オフ・ブロードウェーの実験的劇団オープン・シアターの創立メンバーの一人。劇中で自由に役柄を転換する「トランスフォーメーション」という劇団独自の斬新な手法などを駆使して前衛的な作品を発表。代表作は反戦ロック・ミュージカル『ベト・ロック』 Viet Rock (1966) 。 1974年以降はオマハのマジック・シアターに拠点を移している。

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百科事典マイペディア 「テリー」の意味・わかりやすい解説

テリー

英国の俳優。コベントリーで俳優の子として生まれ,9歳でロンドンの舞台にデビュー。シェークスピア劇に数多く出演し,1878年H.アービングと組んで以来,不世出の名女優とうたわれた。2度目に結婚した建築家ゴドウィンとの子がE.G.クレーグで,その演出作品にも出演。G.B.ショーは彼女のために《ブラスバウンド船長の改宗》を書いた。
→関連項目ギールグッド

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「テリー」の解説

テリー Terry, Henry

1847-1936 アメリカの法学者。
1847年9月19日生まれ。明治9年(1876)来日し,東京開成学校でおしえる。17年帰国。27年再来日し45年まで東京帝大で英米法を教授,法学教育につくした。1936年12月28日死去。89歳。コネティカット州出身。エール大卒。

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デジタル大辞泉プラス 「テリー」の解説

テリー

ロールプレイングゲーム、「ドラゴンクエスト」シリーズに登場するキャラクター。さすらいの剣士。初登場は「ドラゴンクエストVI 幻の大地」。また同キャラクターを主人公にした派生作品「ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランド」もある。

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世界大百科事典(旧版)内のテリーの言及

【ギールグッド】より

…きめ細かな台詞術にたけ,韻文の表現に特にすぐれている。19世紀の名女優E.A.テリーの血を引く演劇一家の出身で,シェークスピア劇に多く出演し,ロミオ,リア王,《テンペスト》のプロスペロー,マクベスなどが当り役だが,ハムレットが最も有名。ほかにコングリーブ,シェリダン,ワイルドなどのイギリス風習喜劇やチェーホフなどの近代劇でも,台詞の微妙なひだをとらえる演技術を発揮している。…

※「テリー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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