テート(英語表記)Tate, (John Orley) Allen

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「テート」の意味・わかりやすい解説

テート
Tate, (John Orley) Allen

[生]1899.11.19. ケンタッキーウィンチェスター
[没]1979.2.9. テネシー,ナッシュビル
アメリカ詩人,批評家。 1918年バンダービルト大学に入り,21年 J.C.ランサムのグループに加わり,雑誌『フュージティブ』 The Fugitive (1922~25) を創刊。以後南部の代表的詩人,新批評派の一員,南部農本主義文学運動の推進者として活躍し,いくつかの大学で教鞭をとった。形而上詩にすぐれ,おもな詩集に『ポープ氏その他』 Mr. Pope and Other Poems (28) ,『地中海その他』 The Mediterranean and Other Poems (36) があり,評論に『詩と思想に関する反動的エッセー』 Reactionary Essays on Poetry and Ideas (36) ,『狂気理性』 Reason in Madness (41) など。ほかに伝記,小説,戯曲,多くの編著がある。

テート
Tait, Peter Guthrie

[生]1831.4.28. ミッドロージアン,ダルキーズ
[没]1901.7.4. エディンバラ
スコットランドの数学者,物理学者。ケンブリッジ大学卒業後,引続き研究員かつ講師として同大学にとどまったが,ベルファストのクイーンズ・カレッジに数学教授として移る (1854) 。エディンバラ大学自然哲学教授 (60) 。 T.アンドリューズとの共同になる気体の放電効果,オゾンに関する研究のほか,熱電気の研究,深海の温度測定,水,ガラス,水銀の圧縮率,気体運動論の基礎に関する研究があるが,最も知られているのは四元数の数学的研究で,のちの数理物理学発展に重要な寄与をなした。主著『四元数についての論考』 Elementary Treatise on Quaternions (67) のほか,ケルビンとの共著『自然哲学論考』 Treatise on Natural Philosophy (67) も有名である。

テート
Tate, Nahum

[生]1652. ダブリン
[没]1715.8.12. ロンドン
イギリスの劇作家,詩人。ダブリンのトリニティ・カレッジで学んだのち,ロンドンで詩や戯曲を発表。シェークスピアの『リア王』を改作して道化を除き,コーディリアとエドガーが結ばれるハッピーエンドにしたことで知られる。この脚本は 19世紀まで上演され続けた。ほかには,ドライデンと共作の風刺詩『アブサロムとアキトフェル』 Absalom and Achitophel第2部 (1682) ,H.パーセルのオペラ『ディドーとエネアス』 Dido and Aeneas (89頃) の台本,N.ブレイディと共作した聖書『詩篇』の韻文訳"A New Version of the Psalms of David" (96) がある。 1692年桂冠詩人。

テート
Tait, James

[生]1863.6.19. ソールフォード
[没]1944.7.4. ウィルムズロウ
イギリスの中世史家。マンチェスター大学卒業。オックスフォード大学でも学ぶ。マンチェスター大学教授となり (1902) ,多くの弟子を育成して同大学の歴史学研究の発展に貢献。イギリス地名学会の初代会長となり,地方史研究にも尽力。イギリス中世都市の起源をめぐって,アメリカの C.スティーブンソンと論争した。主著"Medieval Manchester and the Beginning of Lancashire" (04) ,"Medieval English Borough" (36) 。

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367日誕生日大事典 「テート」の解説

テート

生年月日:1845年5月1日
スコットランドの外科医,婦人科医
1899年没

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