物理学と数学の境界をなす科学の一分野で、数学的解析に重点をおいた物理学の分野。もともと、ニュートンによる微積分の確立が物理学における力学を説明するためであったように、物理学と数学は非常に親密な関係にある。古代ギリシア以来の幾何学、イスラムでの代数学の発展を基礎に、数理物理学が発達し、17世紀以降、天体力学、流体力学、熱力学、電磁気学、統計力学の発展を支えた偏微分方程式、変分法、フーリエ解析、ベクトル解析、確率論やエルゴード理論などが確立された。20世紀になり、量子力学には線形代数学、作用素、関数解析学が寄与している。また一般相対性理論では重力が非ユークリッド幾何学であるリーマン幾何学により表現されることが導きだされた。最近の弦理論には、群論、代数幾何学、トポロジー、複素幾何学などが関連している。
[山本将史 2022年3月23日]
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