ニュークリティシズム

デジタル大辞泉 「ニュークリティシズム」の意味・読み・例文・類語

ニュー‐クリティシズム(New Criticism)

1930年代、米国で確立した文芸批評方法作家伝記や時代背景についての知識を重視せず、作品を自律的なものとして、その構造意味・象徴性などを解明するもの。新批評

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精選版 日本国語大辞典 「ニュークリティシズム」の意味・読み・例文・類語

ニュー‐クリティシズム

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] New Criticism ) 一九三〇年代に米国で確立した文芸批評の方法。作家の伝記や時代背景の知識を重視せず、作品を自律的なものとして、その構造・意味・象徴性などを解明しようとするもの。新批評。

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百科事典マイペディア 「ニュークリティシズム」の意味・わかりやすい解説

ニュー・クリティシズム

1930年代から1950年代にかけておもに米国で力をもった批評運動。〈新批評〉とも訳される。文学作品,とりわけ詩の微細な言語分析を通して,作品の客観的な評価をめざした。T.S.エリオットやI.A.リチャーズの影響下に,J.C.ランサム,A.テートら米国の〈南部批評家〉がその中心にいた。実践批評の方法として米国各地の大学文学教育現場にもとり入れられたが,1950年代以降,運動としての力は衰えた。
→関連項目アイロニーウォレンエンプソンランサムロシア・フォルマリズム

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改訂新版 世界大百科事典 「ニュークリティシズム」の意味・わかりやすい解説

ニュー・クリティシズム
New Criticism

20世紀の30~50年代に米英でさかんであった批評の一流派。〈新批評〉とも訳す。20年代のT.S.エリオットやI.A.リチャーズらによる新しい文学意識にもとづき,文学作品(とくに詩)の精密・客観的な評価をめざした。J.C.ランサム,A.テートらの率いるアメリカの〈南部批評家〉がその母体とみなされるが,イギリス側ではケンブリッジ大学でリチャーズの教えを受けたW.エンプソンをその数に入れることもある。20世紀の知的で難解な新しい詩,およびそれとの強い類似性を示す17世紀イギリスの〈形而上詩〉を偏愛した。方法としては,作品の微細な分析を展開する実践批評を特徴とした。これを教室での文学教育の現場に移したのが,C.ブルックスとR.P.ウォレンらによる《詩の理解》(1938),《小説の理解》(1943)などであり,アメリカ各地の大学で広く用いられ,多大の影響を及ぼした。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ニュークリティシズム」の意味・わかりやすい解説

ニュー・クリティシズム
にゅーくりてぃしずむ

新批評

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ニュークリティシズム」の意味・わかりやすい解説

ニュークリティシズム

新批評」のページをご覧ください。

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世界大百科事典(旧版)内のニュークリティシズムの言及

【リチャーズ】より

…また,より包括的な衝動を含みこんだ作品ほどよしとし,それを根拠づけた《文学批評の原理》(1924)は,1920年代から30年代にかけての批評革命の聖書的存在であった。ほかに《科学と詩》(1925),C.K.オグデンとの共著で意味論に道を開いた《意味の意味》(1923)などがあり,アメリカの〈ニュー・クリティシズム〉の誕生に大きな影響を与えた。しかし,彼自身は文学批評よりもオグデンのベーシック・イングリッシュに興味をもち,この方面に専心したが,44年アメリカのハーバード大学に移ってのち,とくに晩年R.ヤコブソンとの交友から再び文学理論をレトリックの面から検討,精錬した。…

※「ニュークリティシズム」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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