デジタルアーカイブ(読み)でじたるあーかいブ(英語表記)digital archive

翻訳|digital archive

図書館情報学用語辞典 第5版 「デジタルアーカイブ」の解説

デジタルアーカイブ

有形無形文化財をデジタル情報として記録し,劣化なく永久保存するとともに,ネットワークなどを用いて提供すること.最初からデジタル情報として生産された文化財も対象となる.「デジタルアーカイブ」という用語は1990年代半ばから使われ始めたが,指す範囲や対象はさまざまである.主な担い手は,博物館や美術館,図書館,文書館,研究機関などである.米国議会図書館によるアメリカ史に関する資料を電子化した「アメリカンメモリー」や,国立国会図書館が所蔵する紙媒体レコード等の資料をデジタル化した「国立国会図書館デジタルコレクション」がその代表例である.デジタル情報の長期保存に関わる標準規格として「OAIS参照モデル」(ISO14721)がある.

出典 図書館情報学用語辞典 第4版図書館情報学用語辞典 第5版について 情報

ASCII.jpデジタル用語辞典 「デジタルアーカイブ」の解説

デジタルアーカイブ

遺跡、文化財、文書資料などの歴史的遺産や、世界遺産に指定されている自然環境などを、電子媒体での映像、文書に記録し、データベースを作り上げること。電子媒体は経年劣化がなく、永久的に保存することが可能である上、インターネットによって世界に公開できるため、「知のインフラ」とも呼ばれ、各国で導入が進んでいる。例えば、国立公文書館歴史公文書をデータベース化し、インターネット上で閲覧できる「電子資料館」の運用を2005年から開始している。

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