トゥマコ(英語表記)Tumaco

デジタル大辞泉 「トゥマコ」の意味・読み・例文・類語

トゥマコ(Tumaco)

コロンビア南西端、ナリーニョ県の都市太平洋に面する港湾都市で、近年石油積出港として発展。周辺ではコーヒー・カカオタバコなどを産する。アフリカ系の住民が多く居住。先コロンブス期の土器黄金の人形像などが出土した、トゥマコ文化の遺跡がある。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「トゥマコ」の意味・わかりやすい解説

トゥマコ
Tumaco

コロンビア南西端部,ナリニョ州西部の都市。州都パストの西北西約 180km,太平洋のトゥマコ湾南岸に位置する港湾都市。 1570年インディオが建設。一時東部の熱帯雨林に産するゴムとキナノキの積出港として繁栄したが,そのブームが去るとともに衰退。その後ナリニョ州に東接するプトゥマヨ州の油田地帯からアンデスを越えてパイプラインが通じ,石油積出港として再び発展しはじめた。ほかにゾウゲヤシの実,カカオ,コーヒー,タバコ,バナナなどを積出す。市内には軽工業が立地,製油所の建設も計画中。近年は観光業も発展してきている。近くに金鉱がある。パストと道路で結ばれ,この道路に沿うエルディビソまでは鉄道が通じる。人口4万 9062 (1985) 。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「トゥマコ」の意味・わかりやすい解説

トゥマコ
とぅまこ
Tumaco

南アメリカ北西部、コロンビア南西端、ナリーニョ県西部の港湾都市。サン・アンドレス・デ・トゥマコともいう。人口14万8977(1999)、21万7079(2019推計)。同国太平洋岸の主要港湾の一つで、近年精油所が建設されて以後、急速に発展した。付近は牧牛場、アブラヤシプランテーション、米作農場が多く、黒人住民が多い。カリブ海岸に多くみられる二階建て式の家や水上の杭上(こうじょう)家屋が多く、高原地域とは著しく景観が異なる。トゥマコ文化遺跡の発見や海浜保養地で有名。

[山本正三]

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