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トリウム系列 トリウムけいれつthorium series

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

トリウム系列
トリウムけいれつ
thorium series

天然放射性核種崩壊系列 (放射性崩壊系列 ) の1つ。トリウム 232に始り,6回のα崩壊と4回のβ崩壊を経て安定同位体である鉛 208 (トリウムDともいう。 ThDと表記) で終る。質量数は4n (nは正の整数) 。原子番号 86以上,質量数4nの人工核種もこの系列に含めることがある。

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百科事典マイペディアの解説

トリウム系列【トリウムけいれつ】

自然放射性元素の崩壊系列の一つ。トリウム〜鉛(トリウムD,ThD)(図),質量数は4nで表される。
→関連項目放射性元素

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大辞林 第三版の解説

トリウムけいれつ【トリウム系列】

天然放射性核種の崩壊系列の一。トリウムの同位体トリウム二三二が α 崩壊六回、 β 崩壊四回を経て鉛の同位体鉛二〇八になる系列。系列中の核種の質量数はすべて四の倍数なので、4n 系列ともいう。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

トリウム系列
とりうむけいれつ
thorium series

天然の放射系列の一つで、トリウム232に始まり、6回のα(アルファ)崩壊および4回のβ(ベータ)崩壊を経て、最後に鉛の安定同位体、鉛208に達する。この間、質量数はつねに4の倍数に保たれているので4n系列ともいう。
 この放射系列が発見された当初、系列中に生ずるトリウム以外の元素の同位体にもトリウムの名を冠した名が用いられたことがあった。ラジウム228はメソトリウム1(MsTh1)、アクチニウム228はメソトリウム2(MsTh2)、トリウム228はラジオトリウム(RdTh)、ラジウム224はトリウムX(ThX)、ラドン220はトロン(またはトリウムエマネーション)(Tn)、ポロニウム216はトリウムA(ThA)、鉛212はトリウムB(ThB)、ビスマス212はトリウムC(ThC)、ポロニウム212はトリウムC'(ThC')、タリウム208はトリウムC"(ThC")と仮称されたが、現在は用いられない。[岩本振武]

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世界大百科事典内のトリウム系列の言及

【放射性崩壊系列】より

…放射性元素が放射性崩壊によって,つぎつぎに別の元素あるいは同位体(まとめて核種という)に変わっていくときの一連の系列をいう(図)。天然放射性元素の系列には,ウラン系列(ウラン・ラジウム系列ともいう),トリウム系列,アクチニウム系列の三つの系列がある。これらの各系列の初めの元素が238U,232Th,235Uであり,それらが崩壊していくときの元素の質量数はそれぞれ4n+2,4n,4n+3(nは整数)で表される。…

※「トリウム系列」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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