とろん(読み)トロン

デジタル大辞泉 「とろん」の意味・読み・例文・類語

とろん

[副]眠けや酒の酔いなどで、目つきがぼんやりとして、生気がないさま。「とろんとして、眠そうだ」
[類語]ぐうぐうぐっすり昏昏ぐうすかすうすうすやすやうつらうつらうとうとこっくりこっくりうつうつこくりこっくりとろとろとろり夢うつつ夢心地

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「とろん」の意味・読み・例文・類語

とろん

〘副〙 (多く「と」を伴って用いる)
① 濃い液体や空気などが重く沈んでいるさまを表わす語。どろん。
※苦の世界(1918‐21)〈宇野浩二〉四「とろんとした鉛色の海が見えた」
② ねむけを催したり、酒に酔ったりして目つきのぼんやりしているさまを表わす語。「とろり」より程度が進んだ状態をいう。どろん。
歌舞伎与話情浮名横櫛(切られ与三)(1853)序幕「『あんまり御酒がはやったゆへ』『それゆへ旦那ツイとろんと』」

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