トリガー価格(読み)トリガーかかく(英語表記)trigger price

翻訳|trigger price

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

トリガー価格
トリガーかかく
trigger price

鉄鋼の輸入急増を避けるため,アメリカが 1978年に導入した輸入鉄鋼品の最低価格制度。輸入品の価格がこの価格を下回ると,商務省は民間からのダンピング提訴を待たずに調査を開始するというもの。調査の引き金 (trigger) を引く価格水準ということからこのように呼ばれる。 82年まで続けられたがその後中断し,84年からは数量制限に変更された。

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デジタル大辞泉の解説

トリガー‐かかく【トリガー価格】

trigger pricing》アメリカ政府が、鉄鋼など自国の産業保護を目的に、ダンピング認定の基準として設定した価格。政府指定の商品について、一定水準の価格を決め、この価格以下で輸入された場合は、ダンピング調査の対象となる。

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百科事典マイペディアの解説

トリガー価格【トリガーかかく】

triggerは〈引金〉の意。1978年に米国が自国内の鉄鋼業を保護するために採った価格政策。米国製の鉄鋼価格より外国品の価格が安いため,基準価格を設定し,それ以下の対米輸出価格をダンピングとして,米国までの輸送コストを加えたものである。当初は日本の鉄鋼業の狙い撃ちに成功したが,その後韓国やブラジルからの輸入が急増し,結局米国内の鉄鋼業の再生への時間稼ぎにはならなかった。またGATTに反するとして国際問題化したため,1984年からは数量規制へ移行した。

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