トーキング・ドラム(読み)トーキングドラム

百科事典マイペディアの解説

トーキング・ドラム

アフリカの言葉を模倣する太鼓の総称。砂時計型締太鼓を指すことが多いが,スリット・ドラムも含む。音の高低,強弱,音色,リズムなどの変化によって,音調言語を表現する。メッセージを伝達する信号として用いられる場合と音楽の演奏に用いられる場合がある。管楽器,弦楽器,ラットル(がらがら)も同様の目的に用いられる。
→関連項目ジュジュフジ

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世界大百科事典内のトーキング・ドラムの言及

【アフリカ】より

…多くのアフリカ言語は,音の高低によって意味が現され,音楽や歌の旋律もこの言語に対応するとともに,ストレス(強弱)やリズムもまた言語に規制されることがある。話し太鼓として知られるトーキング・ドラムによって言語を伝達する型は,その典型の一つといえよう。第3は,きわめて複雑で高度なリズムの型である。…

【楽器】より


【起源と発生史】
 音楽の起源に対しては,言語起源説,労働起源説,模倣起源説,呪術起源説などがあるが,これらの諸説は楽器の起源にもかかわっているとみられる。 言語の代りに楽器によって特定の通信文を伝達したり物語を語ったりする例は,現在でもオセアニアのスリット・ドラム(割れ目太鼓)やアフリカのトーキング・ドラム(太鼓話法)などにみられる。そのもっとも単純な形態は時刻や非常事態などを鐘などによって告げ知らせるものである。…

【太鼓】より

…アフリカの民俗の中では,月・実り・母などの女性的象徴,太陽・再生などの男性的象徴となっているほか,一個の人格と同様に扱われて食物や犠(いけにえ)がささげられたり,悪霊払いにも広く用いられている。世俗的な用途としては権力の象徴として戦場に持ち出され,管楽器とともに用いられて軍楽の基となり,純粋な楽器へと発展していったほか,情報伝達の具ともなった(トーキング・ドラム)。
[構造]
 構造の主要部分は,音を生み出すために必要な,膜の緊張を保持する機構と,膜の振動を太鼓の音として特徴づける機能をもつ胴の形態である。…

※「トーキング・ドラム」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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