ドナウデルタ(英語表記)Delta Dunării

デジタル大辞泉 「ドナウデルタ」の意味・読み・例文・類語

ドナウ‐デルタ(Delta Dunării)

ルーマニア東部、黒海に注ぐドナウ川が形成する三角州。ドナウ川は河口付近で聖ゲオルゲ、スリナ、キリアという三つの分流になり、無数の湖沼が点在する広大な湿原を流れる。手つかずの自然が残るヨーロッパ最大の湿原であり、ペリカンハクチョウを含む約300種の鳥類カワウソオオカミイタチヤマネコなどの数十種の野生動物が生息する。貴重な野生動植物の宝庫として知られ、1991年に世界遺産(自然遺産)に登録された。主な観光拠点は三角州の玄関口にあたる都市トゥルチャ、および黒海沿岸のスリナ。ドナウ川三角州。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android